「人喰い花ジゴキラー(前編・後編)」(初代 39、40話)。

 カッツェが宇宙空間からジゴキラーの種を蒔いたために、巨大化した食甚植物が大暴れします。が、なぜか女性ばっかり襲われる。ジュンも襲われたのですが、かろうじて逃げる。ジュンのスケッチから、人類発生前にはびこっていたジゴキラー草だろうということに。

 南部博士はタイミング良く特殊カプセルを開発済みでした。ジゴキラーによる深刻な被害をよそに、諸君を前に説明する南部博士、上機嫌です。

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南部「まさか、世界中の女性にあんなものをかぶせるわけにもいかないし」
ジュン「何ですの、あれは」
南部「どんな圧力にも耐えられる深海用のカプセルさ。やっと試作品の第一号ができたばかりなんだがね」

 ジュンを見てにっこり南部博士、なかなかの自信作だったようです。

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 その後、ジュンは、勝手にカプセルを持ち出して着用し、ジゴキラーの調査に向かいます。

人聞きの悪い事言わないでよ。博士のために実験用モデルになるんですからね

 南部博士が聞いたら泣いて喜びそうな台詞を残して……。案の定、甚平の目の前でジゴキラーに飲み込まれてしまいます。
 ジュンが居なくなったのも気にせず、ジゴキラーの研究に熱中する南部博士。

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 ジゴキラーが貯水池に集まってきた、というので、わざわざ現地に出てきた南部博士。すごく嬉しそうです。

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 ジュンが中に居るかもしれないのに、焼き払え、と命令する博士。

しかしあの何十万、何百万とある花の中からどうやってジュンを探し出すのだ。それは不可能に近い。ぐずぐずしていれば、あの花は増えていくばかりだぞ。

 南部博士としては、この時点で、自分が作ったカプセルの性能に自信があったから、ジュンが居たって大したことないや、と思っていたのでしょう。しかし、カプセルを着て出たことは博士も甚平も伝えず。ジュンを殺すのではないかとしょげている健にも博士は何も伝えず。多分、カプセルに自信がありすぎて、「お前は何を言っているんだ」くらいにしか思ってなかったのかも。
 結果として、諸君は、自分達がジュンを焼き殺したのではないかと思い込んだまま、後編に突入します。

 落ち込みまくっている諸君は放置して、博士はジゴキラーに熱中。

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 来てくれたのか。

と嬉しそうな博士。暫く一人で閉じこもって研究していろいろ進んだので、ジゴキラーの話を聞いてくれる人が来たから嬉しがっているだけでした。

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見たまえ、これが君たちの届けてくれた小さな花だと信じられるか。ジゴキラー草は暗闇と水の中では大きくなり、太陽のもとでは小さくなって身を守る習性があるのだな。
君たちはシーモンキーを知ってるだろう。あの小さな生物は孵化する条件が揃うまで、いつまでも卵の中で生き続ける。このジゴキラー草も同じだ。

 ジゴキラーが育ったので本当に嬉しそうで、嬉々として語り始めます。諸君は、ジュンのことを相談しに来たに違いないのですが、そんなのはガン無視してジゴキラーの話ばっかり。
 シーモンキーは懐かしいですね。私も育ててたことがあって、学校から帰ると、この回の博士みたいに、ずっと顕微鏡にかじりついて見てましたよ。

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南部「その昔、といってもまだ人類が出現していない時代、この地球上は雨と雷の一時期があったという。おそらくこの花は、その頃棲息していたのだろう。もっともっと大きな姿で。やがて、太陽が地上を照らし、明るいのどかな時代がくると、ジゴキラーは小さな花となり、無駄なエネルギーを使わないように身を守った。次に日射しから身を守るため、固い殻につつまれて永い眠りについた」
健「しかし、なぜジゴキラーは女性ばかり狙うんですか」
南部「それは……まだわからない。それさえわかれば一挙にジゴキラー草を壊滅させる手も考えられるんだが」

 と語りまくっておいて、ジュンを焼き殺したのではないかとめげている諸君を前に、

いや、ジゴキラー草は生きている。あの作戦はあのまま増え続けるのを防いだだけだと思っている

 と、あっさり片付けてしまいます。
 博士のこの平然とした表情、ジュンのことは全く心配してない上に、諸君が悩んでいるとも思ってなさそうです。諸君にとっては大ダメージな言葉ですが、南部博士の方は、そんな簡単に退治する方法がわかったのではおもしろくない、と、研究者としての挑戦心をかき立てられてむしろ楽しんでいる様子。

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 だから、健が

もし、もしジゴキラーが生きているとしたら、俺達は何のためにジュンを犠牲にしたんだ。

と言い出したのを聞いて、逆にビックリしています。

君たちは、まだジュンがあの花の中に居たと信じているのか

 本当に、「えっ?」という顔してます南部博士。燃やす前に健とジョーで揉めてたのは見てるはずなんですが、多分、ジゴキラーのことで頭がいっぱいで、気にしてなかったんでしょう。

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馬鹿な、君たちはなぜ私を信じてくれない。私の作ったカプセルをジュンは着ていた。圧力にも熱にも耐えられるようにできているんだ。もし、ジュンがあの花の中にいたとしても、焼け跡から元気で出てくるはずだ。

 せっかく新製品自慢してるのに、今度は諸君が聞く耳持たず。まあ、最初にもっとカプセルの性能を説明しておけばよかったんですが……。が、しょんぼりしている理由は、無視されたからではなくて、せっかく作ったカプセルの性能を誰も信じてくれないことの方ではないかと……。ジゴキラーの方はそんなことにはおかまいなしに元気いっぱいですけれど。

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 無線で健によびかけても無視されています。
 このあと健はスナックJに行き、家に戻ってきたところをレッドインパルスに張り倒されます。南部博士がレッドインパルスに何か愚痴ったんでしょうけど。しかし、南部博士にも説教しておいた方がいいと思います>レッドインパルス。南部博士ときたら、ジュンが死ぬわけない、という肝心のことをちっとも諸君に言わず、自分だけ勝手に納得してるわけで。

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 バードスクランブルをキャッチして集まってきた諸君を前に、南部博士は平然としています。

南部「何い、バードスクランブル?」
健「はい、俺だけではありません。ジョーや、竜や、甚平にも」
南部「バードスクランブルは言葉で交信できないとき、ブレスレットを強く押さえて連絡をとるのだが、しかし罠かもしれん」
健「罠?」
南部「あくまでも一つの推定だが、ブレスレットを手に入れたギャラクターが使い方を知らずに叩いても同じ発信は出る」
健「たとえ罠だとしても、行かせてください博士。今の俺達はそうでもしなければ」
南部「よし、科学忍者隊、ギャザーゴッドフェニックス発進せよ」

 博士の頭の中では、ジゴキラーを焼いてもジュンは出てこなかった→カプセルのおかげでジュンは生きているが貯水池のジゴキラーの中には居なかった→しかし連絡もないところを見ると生きてギャラクターにつかまったに違い無い、ということで納得済みの模様。納得すると同時に、やっぱり自分の開発したカプセルの性能に間違いはなかった、と思ってそうですが。

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 出撃命令は出しても指示は与えず、さっそくジゴキラーのところに来ている南部博士。
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わからない。あらゆる毒物を使用しても効き目がない。一体ジゴキラーの弱点はどこにあるんだ

 相手が思いの外頑丈だとわかって段々手段がエスカレートしてる模様。嬉々としてややこしいものを入れまくる南部博士の姿が目に浮かびます。一体どんなヤバイ実験をしたのか、詳しく聞いてみたいものです。

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 手すりで怪我をしたので、ハンカチで手当して戻ろうとしたら、ジゴキラーが暴れ出してびっくり。

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どうしたんだ……おぉ、枯れた……。ジゴキラーが枯れた……

 どうやっても枯れなかったジゴキラーなので、本気で驚いている南部博士。

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 折角育てたジゴキラーが枯れて、めちゃくちゃ残念そうな南部博士。ジュンが居るかもしれない状態で「焼き払う」とやった時とはえらい違い。
原因不明の理由で実験材料に死なれた研究者の反応としては正しいんですが……。

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血……私の血を吸って枯れた。そうか、ジゴキラーがなぜ男を襲わなかったか。

 弱点に気付く南部博士。

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こんな簡単なことがなぜ今までわからなかったのだ。はははは……

 両手を腰に当てて高笑いする南部博士。解決策発見で一人で大満足。

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 さっそく、ジゴキラーを枯らすための薬を作ってレッドインパルスに持たせます。そこに、ジュンを救出した健からの連絡が。

南部「南部だ。健か」
健「博士、ジュンは助け出しました」
南部「そうか、良かったな、健。私の方もジゴキラーを壊滅させる方法を見つけたぞ。簡単なことだったよ。ジゴキラーが男を襲わなかったのは、男の体内にジゴキラーにとって毒作用を起こすものがあったからだ」
甚平「あ、おいらたちの体に毒が?」
南部「染色体だ。いいか、女性の染色体はXが2つ、男性はXにYだ。ジゴキラーは染色体Xを必要としているが、男性だけが持っているYには異常反応をあらわすんだ。私は染色体研究所からこのYという染色体を大量に借りて特殊爆弾をつくりあげた。今、レッドインパルスがそっちへ飛び発った。ジゴキラーが滅びるのは時間の問題だぞ」

 ジュンが助かったことは「そうか、良かったな」の一言で片付けて、ジゴキラー対策を延々説明する南部博士。

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 最初から最後まで、ジュンの心配はちっともせず、ジゴキラーばっかり気にしていた南部博士でした。我が身を使って性能テストに協力したんだから、もうちょっとジュンも大事にしてあげてほしいです……ってそういう問題じゃないか。

工夫の余地が……(初代 38話)

|2011/1/21(金曜日)-19:42| カテゴリー: 初代
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38話「魔のメカニックジャングル」。

 マントルプランによって地熱を利用して砂漠の真ん中に超近代的な都市を造った……というところから話が始まるんですが、住民の様子がこんな具合。朝の出勤前のシーン。

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 要するに、人間がほとんど何もしなくても機械が勝手にやってくれる、という住宅が出来上がったということらしいです。
 このネタにありがちなオチは、死んでるのに機械が無理矢理支度させて出勤させて誰も気付かない(星新一)とか、機械の方の手違いで動作が1ステップずつずれる(手塚治虫)だったりします。それはさておき、こういう方向に自動化すると人間が堕落しそうな気がします。この開発プランにOKを出したISOって何を考えてたんでしょうか。

 落成式に呼ばれる南部博士。ジョーが護衛についています。人を怠け者にさせる都市を造っておいて、平然と式典に呼ばれてくる南部博士。

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 ムカシスキー博士なる人物がパレードに登場して、訝しがる南部博士。

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 そんな奴いたっけか、と考え込んでます。

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 式典が終わって宿泊場所に移動したらしい諸君と博士。夜景を見ながらくつろいでいます。

うむ、我々のマントル計画さえ順調に進めば、こんなことは夢でなくなるのだがね。世界征服を狙うギャラクターを倒さない限り、本当の夢の都市は実現できないんだ。

 南部博士としては、この全自動住宅付き都市には肯定的です。博士、独身だと何かと身の回りのことが不便なので、とうとう、機械に全部やらせるという方向に走ろうというのでしょうか……。

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 くつろいでいたら爆発が起き、調査に向かった健は、恐竜博物館の中で襲われてブレスレットを無くしてしまいます。

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 報告をきいた南部博士。

なんたることだ。科学忍者隊のリーダーであるお前が、ブレスレットをとられるなんて。あれがもしギャラクターの手に入ったら……

 と言ってますが、この場合はむしろ博士の設計ミスでしょう。

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 絶対無くしてはいけないブレスレットなら、衝撃を受けたくらいではずれるバックルをつけてちゃいけませんよね。
 以前、カヤックの講習を受けたことがありますが、はめ込み式のバックルの腕時計は海に落すと回収できないから外すように言われました。穴あきのベルトで止めるやつだと、ぶつかったくらいでは外れないから大丈夫なのだそうで。ダイバーズウォッチを見ても、衝撃ではずれるようなバックルは採用していないはずです。

アニメ・シナリオ入門

|2011/1/20(木曜日)-21:58| カテゴリー: 雑記
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 鳥海尽三さんの「アニメ・シナリオ入門」を読みました。ギャグアニメとシリアスアニメに分けて、企画書の書き方からハコガキの作り方、ト書きや台詞の書き方まで具体的に解説してありました。
 ドラマや演劇の台本なら一行で済ませることができても、アニメだと、具体的に絵になるものを文章で指定しなければならない、ということがよくわかりました。

 普段、フィクを書く時の地の文章は、絵を文章にするつもりで書いていたのですが、まだまだですねぇ。精進します。

 あまり意識していなかったのですが、鳥海尽三さんも既に亡くなっておられますね。ガッチャマンのメインライターと総監督の両方とも既に此の世の人ではない、ということに寂しさを覚えました。

 小説ガッチャマンの続きを楽しみにしていたし、お会いする機会があったら、ぜひ続きを、とおねだりしたかったのですが、それも叶わぬことになってしまいました。

 37話「電子怪獣レンジラー」。

 ゲストキャラのミワ博士と飼い犬タロウが登場します。翼竜が住むと言われている湖が、何故かこの年だけ凍らなかったのでミワ博士が調査に向います。案の定、ギャラクターが来ていて追い掛けられる。証拠写真を撮ったカメラを愛犬タロウに持たせて放します。

タロウ、こいつを届けるんだ。行先は南部博士だ。

 で、シーンが変わって三日月基地。
 タロウと共に部屋に入ってきた南部博士。

太陽エネルギーを研究している世界的な科学者三輪博士が自分の子供のようにかわいがっている犬だ。そのタロウがカメラをくわえてはるばると私の所へやってきた。

 タロウが放たれたのはとんでもない山奥で、かなり標高も高そうです。一方、南部博士の居場所って、アメガポリスのISO本部か、南の海の三日月基地でしょう。タロウ、一体どんだけの距離移動したんだよ(汗)。
 三日月基地まで直接到達したのだとしたら、タロウ、驚異的な調査能力です。ギャラクターが血眼になって探しても見つからなかった基地をあっさり発見って……。
 ISO本部に来たのだとすると、ISOの職員が犬を見て「南部博士に届けよう」と思ったってことですよね。まさか、職員がタロウをよく知っていたとも思えないので、普段から迷い犬はとりあえず南部博士に見せるということになっていたとしか……(汗)。マントル計画室長の普段の業務って一体……?

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 で、ミワ博士がやばいらしいというので、諸君がタロウと一緒に救出に向かい、ギャラクターの秘密基地に突入します。
 タロウ、諸君と遜色ない戦闘能力を見せています。
 しかし、基地内でタロウは諸君と透明な壁で分けられ、タロウの居る区画には大量の水が。タロウは溺れて、そのまま、湖に放り出されます。諸君も閉じ込められてピンチ。
 ところが。

健「タロウが死んでいなければ、これでここへ呼ぶことができる」
甚平「もし死んじゃっていたら」
健「一時間以内なら、タロウの脳に入っている装置によって、生き返らすことができるんだ」

 タロウ、ややこしいものを埋め込まれていました。

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 呼び出し装置がこれ。

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 南部博士、

そして、ミワ博士は私のかけがえのない友人なのだ

と、こんな顔して言ってます。

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 どうやら、南部博士はミワ博士とは旧知の間柄で、仲も良かったようです。
 さて、健が持ってる呼び出し装置は、南部博士から渡されたものでしょう。ミワ博士がタロウを逃がした時は、そんなものを一緒に持たせる余裕はありませんでした。
 呼び出し装置を持っていたということは、タロウの脳に埋め込んだ装置を南部博士はよく知っていたということになります。ということは、タロウがやってきてから埋南部博士が埋め込み手術をしたという可能性が出てきます。南部博士、あなた、かけがえのない友人の愛犬に一体何やってるんすか(大汗)。
 一方、埋め込みをやったのがミワ博士で、南部博士もそれを良く知っていたという可能性もあります。この場合も、南部博士が呼び出し装置を用意して健に渡すことができます。で、ミワ博士、タロウを大変可愛がっていました。可愛がる余り、もしものことがあっても生き返らせることが出来る装置を脳に埋め込むって、それはそれで何か違うというか、飼い主のエゴ炸裂というか……。この場合は、

ミワ「実は愛犬のタロウに、呼び出しに応じたり、死んで一時間以内なら生き返らせる装置を埋め込んだんだよね」
南部「ふむ、それは興味深い。で、呼び出し装置はどんな仕組みなのかね?」

といった会話がにこやかに交わされたであろうことが想像されます。ミワ博士、南部博士の友人の資格充分なマッドっぷりです。類は友を呼ぶというのは、こういうことなんですね(爆)。
 後半、ミワ博士もタロウも救助され、追っ手から逃げる時にタロウがミワ博士を助けて谷底に……という、感動的な忠犬の話になるはずなんですが、タロウが極端に優秀過ぎる上、博士のマッドさが気になって、素直に感動してられません。

 でもまあ、こんな便利な装置があるなら、タロウに仕込む前に、自分の脳に埋め込んでおくべきだったと思いますよ、南部博士。

頑丈だし動じないし(初代 34話)

|2011/1/11(火曜日)-02:16| カテゴリー: 初代
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 34話「魔のオーロラ作戦」。

 人間の脳波を動物の脳波と入れ替えるという、かなりものすごいガジェットが登場する回。脳波を入れ替えられると、入れ替えられた動物そっくりの行動をする、という設定です。
 今だと、変な「脳ブーム」があったりして、気軽に「脳波」とか持ち出すとクレームが来そうですが、そこは70年代のおおらかさ、何でもOKなノリがステキです。

 さて、脳波入れ替え作戦のせいで、あちこちで事故が続発します。電磁波攻撃だというので、誤作動を恐れて三日月基地の自爆装置の電源スイッチを切る南部博士。
 忍者隊で最初に被害にあったのが竜で、猫の脳にされてしまって、三日月基地内で四つん這いで走り回ります。
 それを見た南部博士。

いかん、竜をすぐ病院へ。

 と言うものの、全く焦ってないところがさすがです。

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 シーン変わって、運転手付きの車で移動中の南部博士。目を綴じて考え事をしている模様。

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 そこへ、お約束の脳波攻撃が。
 博士の居る後部座席は一応シールドされていたけど、運転席はノーガードだったので、まず運転手が異常を来し、さらにパワーアップしてシールドを破り、南部博士にも影響が及びます。
 運転手がやられたら事故必至、そうなると後ろの南部博士だって無傷じゃすまないわけだから、運転手共々シールドしないと意味がないはずですが、なんでこんな仕様にしたんですかねISOは。

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 それはともかく、運転手発狂で車はガードレールを突き破って谷へ。南部博士は途中で放り出されます。運転手はそのまま車といっしょに地面に激突して炎上。おそらく無事ではないでしょう。南部博士の運転手というのも、何かと巻き添えを食らいやすい職業のようです。

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 何だか普段より汚れたお姿に。それはともかく、これだけ放り出されても体の方が無傷って、博士無意味に頑丈過ぎ。放り出されつつその勢いで立って歩いてるような移動の仕方(しかし現場はかなり急斜面とみられる)してます。Fで諸君も驚愕の運動能力を発揮してくれた南部博士ですが、その片鱗は既にあったようです。

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 ともかく、意識が戻らないまま三日月基地に収容された南部博士。
 ところが、健が「博士、しっかりしてください」と呼びかけて、博士を起こしてしまいます。

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 寝てる南部博士などというややこしいものを起こした結果がこれ。
 既に猿の脳波にされていた南部博士、飛び起きるなり物凄い勢いで、切っておいた自爆装置の電源を入れようとします。健が慌てて止めますが、振り払ってやっぱり自爆装置に向かいます。ガードレール突き破った自動車から放り出されたのだから、足か腕の一本でも折っててくれて、動けなくなってくれてた方が良かったような。頭がおかしくなってるのに体は元気って、本当に始末が悪いです。
 それはそうとして、猿の脳波になったのに、なんで自爆装置一直線なんですか南部博士。猿になったのは仕方ないとして、それならそれで、バナナをねだるとか、壁に登ろうとするとか、毛繕いするとか、交尾するとか、先にやることがあるでしょう。自爆装置の電源を入れるって、猿的には、かなり優先順位の低い行動の筈ですよ。

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 挙げ句にジョーに一発入れられます。一撃で倒れてくれたからいいようなものの、起き上がってきたらもう二、三発追加する気満々のジョー。

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 床に倒れて伸びている南部博士。せっかく意識を取り戻したのに、また意識不明に。
 ジョー曰く、

おそろしいことだ。あの物静かな南部博士がこうまで変わってしまうとは。

 南部博士って物静かでしたっけ?一話では会議の席上で長官を前にして「あるときは一つ……」ともったいつけまくり、三日月基地作るのに成功すると高笑いしてました。メカニカの回ではブチ切れて遊園地作るは、見えない悪魔の回でも最後にわざわざ出てきて罠を用意したとか言いまくる。カミソラールでは順調に進んでる計画を横取りして暴風雨を引き起こしてたし。ジョーにしたって、バードミサイルを勝手に撃つなとさんざん説教されまくりのはずです。一体どこをどう見れば、「物静か」という結論になるのかが謎です。どう考えても「口うるさい」の間違いだろうと……。

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 さて、竜が偶然頭をぶつけて電気ショックを喰らって正常に戻ったので、博士も……ということで諸君達が提案。

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健「お願いです先生、南部博士の頭に強い電流を流して下さい」
ジョー「毒には毒をもって制す、というわけですよ」

 普通、この手のSFでは、おかしくなった奴に電気ショックをかけるのは博士の役割です。ところが、この話では、博士に電流を流そうとする斬新な展開に。言い出しっぺの健とジョー、さすがに南部博士に育てられただけのことはあって、マッドな発想はしっかり受け継いでいるようです。
 さすがに、プロである医者は

ドクター「馬鹿なことを言っちゃいけない。そんな素人療法じゃ無理じゃよ」

 と冷静に却下。しかし、

ジュン「だって、この竜は治ったんです」

 おいちょっと待てっ!南部博士を竜と一緒にしちゃいかんだろう、竜と……。
 というか、電流流して治ったとして、南部博士が竜並みになってたらいろいろ困るでしょうが。

 ジゴ柄パジャマというリクエストがあったので描いてみました。
 しかし、花を入れられず、パジャマのストライプがジゴキラーの茎、というデザインになりました。。
 というか、南部君どんだけジゴキラー好きなんだよ……。

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 ちょっと大きめのジゴクッションを抱いて寝ている南部博士です。
 南部博士がありとあらゆる薬剤をぶち込んでも枯らすことができなかったジゴキラー、当然、酒飲んだくらいじゃ何ともないでしょう。先に酔い潰れたのは南部博士の方でした。結局、ジゴが起こしに来ても起きない南部博士という展開に。コーヒー届けに来てたり、眼鏡持って来てたりするのは愛嬌です。

 冬コミの通販のご案内です。

 ガッチャマンのファンフィク(小説)を書きました。「模倣する者たち」。家露さんのイラスト付きです。配布メディアはCD-Rで配布価格は300円、印刷イメージの pdf形式での配布です。家露さんによる内容紹介はこちら

 通販は、家露さんのサイトから申し込んで下さい。通販方法はこちら

 A5、2段組で、イラスト込み149ページの小説です。製本に出していたら、1000円以下ではできなかったと思います。お求めやすい価格にするため、電子出版にしました。Adobe Readerやその他のPDFビューアで読めます。CD-Rには、クリスマスフィクのPDF版と、メイキングがおまけで入ってます。

 内容は、忍者隊の代わりに国連軍がギャラクターを撃退する特殊部隊を作り、その影響はISOにも南部博士にも忍者隊にも及んでいく。南部は、軍が何をどうやったのか調べようとする。同時に、南部暗殺計画が進んでいた……。
 というものです。あんまり詳しく書くとネタバレするので書けません。ジャンルとしては、サスペンス&アクション、BL要素はありません。筆者が南部博士のファンなので、南部博士本になってます。諸君もちゃんと活躍します。オリキャラ数名登場します。
 内容をB5の紙に両面印刷してホチキス綴じしたものも、内容見本として用意しております。ご希望の方は、個別にご相談ください。

ジゴキラークッション

|2011/1/2(日曜日)-06:10| カテゴリー: 雑記
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 明けましておめでとうございます。

 年末のコミケで、和子さんからジゴキラークッションをいただきました。
 写真を掲載してみます。

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 もう1枚。

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 何だか、置いておくだけで南部博士が釣れそうです。というか、南部博士が泣いて喜びそうな予感も(汗)。

 ということで、ジゴクッションを抱えた南部博士を描いてみました。背景まで手がまわらなかったので手抜きしてます。和子さん、お礼の絵はこんなんでいいでしょうか?字書きが絵を描くというのはかなり無理があるのでこれで勘弁してください。元日中に仕上げるつもりが、Painter11で、写真の一部を切り抜いて貼り付ける方法がわからなくて、製作にかかったのが日が変わってからで、お食事会には間に合いませんでした。

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 一応、後ろというか上の方に、巨大化したジゴキラー(本物)が居ます。
 博士飲みまくりの上、ジゴが酒を横取りしてます。それでもまあいいや、と鷹揚な南部博士でした。