104 魔のブラックホール大作戦

|2010/6/2(水曜日)-00:39| カテゴリー:
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【関連コメント】

南部「無事だったか諸君。ギャラクターの囮作戦にまんまと嵌るところだった」

南部「うむ、未だに地震が発生しているところを見ると、そうとしか思えん」

南部「いや、おそらく何か別の作戦を進めるためのカモフラージュだろう。ただ地震を起こすだけなら、今まで何度もあった。ギャラクターは同じ手は二度と使わない。」

南部「何かもっと、とてつもないことを考えているに違いない」

南部「とにかく分かり次第知らせるから、それまでに、ジョーを探し出すんだ」

南部「諸君、大至急私の所へ帰ってきてくれたまえ」

南部「ジョーのことは放っておけ。そんなことより、今、重大なことが全世界に起こりつつあるんだ。」

南部「たった一人の命よりも、全人類の命がかかっているんだ」

南部「詳しいことは今説明できん。ジョーはたとえ危機に直面しても、切り抜ける手段を知っているはずだ。彼を信じて、すぐ帰還するんだ」

南部「というわけだ。これは明らかに人工的なもので、誰かが地球の内部つまりマントル層内で核爆発を起こしているに違いない」

南部「おそらく、ニュートロン反応に間違い無い」

南部「君達も知っての通り、地球内部を作っているマントルやマグマの成分は、鉄やニッケルだ。その中に含まれた中性粒子ニュートリノに、特殊爆薬で反応させると、マントルを誘爆し、流れを急激に強める働きが起こる。おそらく短時間のうちに何段階にも分かれて誘爆を繰り返せば、その運動は活発になっていき、最終的には」

南部「地球は姿を消す」

南部「つまり、地球内部の引力が増して、空気が抜けた風船のようにしぼんで消えてしまう」

南部「そこには、引力だけが残り、ブラックホールと呼ばれる、宇宙の落とし穴ができるというわけだ」

南部「いや、信じられないのも無理はない。落とし穴といっても、凝縮された引力だけが残り、そこへ近付いた流星などが吸い込まれるというのだ。これは、世界的科学者アインシュタイン博士が実際に宇宙に存在すると言っている事なんだ」

南部「うむ、関係があるとしたら、地球始まって以来の大変なことだ」

南部「こんな恐ろしいことができるのは、ギャラクターしかあるまい」

南部「世界各地の被害状況はわかったが、一体どの地点で核爆発が行われたのか、まだわからんのか」

南部「うん、早くコンピューターで割り出すんだ。手遅れになったら一体誰が全人類に言い訳をするんだ。早くせんか!」

南部「何!」

南部「うん、それはおかしい。そんな重大な情報を、ただのモールス信号で送ってくるとは」

南部「しかし甚平の言う通り、ギャラクターの罠かもしれんぞ」

南部「よしわかった。充分に気を付けてな。ジョーは弱っているはずだ。早く休養を与えなければならない」



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