実はひどい扱い?(F42話)

|2010/7/20(火曜日)-23:16| カテゴリー: F
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 F42話「南部長官の最期」。
 南部博士ファンとしてはヽ(`Д´)ノウワァァン!!な回なんですが、見ているうちにどうも引っかかることが。

 まず、南部長官ですが、致命傷を喰らう前に腕を撃たれています。その後、胸だか腹だかを撃たれたのが致命傷です。タツノコアニメのポリシーとして出血が直接描かれないために、どこを撃たれたかはっきりしません。
 ただ、一発目の腕をずっと庇ったまま二発目が命中しているわけで、左腕を抑えた右腕は、図の通りの姿勢を取ればわかるように、ほぼ心臓の上を覆う形になります。ですから、二発目は心臓直撃ではないはずです。

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 健が駆け寄って抱き起こします。

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南部「健」

南部「健、宇宙パルスの正体は、おそるべき反物質……」
健「いけない、しゃべったらいけない」
南部「反物質小惑星と、それを作り出している7つの宇宙ステーション」
南部「地球を、みんなで、た、頼む……」

 これだけ話をする間、南部長官、意識はあったわけですよ。

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 話し終わって南部長官、がくっと力が抜けます。

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 健、そのままそっと南部長官を床に寝かせて大激怒。エゴボスラーを追い掛け回します。残りの諸君はギャラクター兵士と取っ組み合い。
 つまりこの間、南部長官はそのまま床に転がされていたようです。

 その後、鉄獣を破壊して南部長官をスパルタンに回収。スパルタンは不時着して、諸君が取り囲んで泣いてるし健は感傷に浸ってるし。

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 さて、USAの場合ですが、銃がらみの事件でERに担ぎ込まれた人の死亡率は5%、その後入院して死亡したのが8%という数値があります。
 エゴボスラーの銃、どう見てもルガーP08です。ということは、9mmパラべラムで撃たれたと考えるべきでしょう。こいつで撃たれて暫く話ができる状態だったということは、中で傷が広がっていたとしても、止血して急いで病院に搬送すれば、助かったかもしれないわけです。来院時心肺停止でも、向こうの世界の科学技術は結構進んでるみたいですから、何とかなったかもしれません。
 ところが。
 健は心肺停止もろくに確認せずに南部長官を放置してエゴボスラーと追いかけっこ。抱き抱えて手袋の上から片手を握ってただけで、脈もろくに見ないで「長官死んじゃった」と思い込んでました。残る4人はというと、ギャラクター兵士と取っ組み合ってて、誰一人南部長官が本当に死んでるかどうかの確認をしていない。出血がひどくなって健に抱かれたまま失神したのだとしても、南部長官は暫くは生きていた可能性が高そうです。南部長官、声には出せないけれど、きっと「戦闘は後回しでいいからまず止血して病院に運んでくれー!」と思っていたに違いありません(爆)。しかし、諸君は、止血も蘇生法も行わずに南部長官を放置。
 南部長官が諸君に応急処置のやり方を叩き込んでおかなかったのが今回の本当の敗因かもしれません。
 2人くらいで止血と蘇生法をやりつつ残る3人で戦いながら全速力で退却、スパルタンで最寄の病院に搬送する、というのが、最も南部長官が助かる可能性が高い行動だったのに……。手当が早ければ早いほど助かる確率も上がるのに……。医師免許持ちの南部君、諸君の教育を間違えた模様です。
 しかも諸君ときたら、鉄獣を破壊した後、スパルタンを不時着させて全員で長官を取り囲んで泣いてます。これでますます手遅れになって、完全に南部長官に止めをさしたのではないかと思われます。仮死状態でもこんな扱いだと完璧に死ぬわな。しかも諸君は、自分たちのせいで手遅れになったとは全く気づいてないみたいです。( ノ∀`)あちゃー。