「科学忍者隊ガッチャマン&新造人間キャシャーン豪華カードアルバム」(ひばり書房、1975年8月25日発行)より。
 ひばり書房といえば、「ガッチャマンカラー大図鑑」の刊行元で、アレな形のギャラクター本部が登場することで今になって笑いをとっていますが……カードアルバムに於いてもその路線は健在でした(爆)。

 制作:竜の子プロ出版部、資料:竜の子プロ企画文芸部、協力:竜の子アニメーション映画 ガッチャマン班・キャシャーン班、と、竜の子が全面協力したその成果を御覧ください。

 これが、カードアルバムのギャラクター本部だっ!

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 相変わらずの形です。どうも、この形のギャラクター本部はひばり書房独自のもののようです。大図鑑が2色刷りだったのに対し、こちらはカラー印刷なだけさらに派手さを増しています。

 アレなのは敵側だけかと思ったら、正義側でもさりげなくやってくれてます。

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 全体の形やバランスや設備の大きさの比率がアニメ本編と違っているのは、まあ、当時の子供向け資料ということで納得できます。絵の方は可もなく不可もなくといったところでしょう。原子炉の真上に住むのはどうかと思いますが、ガッチャマンの世界では原発とか核には現在ほどのマイナスイメージ(廃棄物の処理がどうにもならないとか)が無いんですよ。70年代だって原子力関係の技術には問題山積みだったわけですが、技術が進めば未来には問題は解決されるだろう、と、楽観的に考えられていたみたいです。
 しかし解説が……赤線部分を見てください。北極や南極に珊瑚礁が出現したら、それだけで異常事態です。怪しいとか目立つってレベルじゃありません。ギャラクターでなくたって調査団を送り込みますよ。この三日月基地の運用、まわりに珊瑚礁があるようなところでしかできないと思うのですけれど。

 レッドインパルスの解説も相変わらずです。

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 健の父親が死んでから、戦闘機が新型に変わったりしましたっけ?秘密基地は山奥じゃなくて南の島のどこかだったはずですが……。

 マジンガー系だと、カードやらアルバムやらの情報は文芸資料として使えるのですが、竜の子のガッチャマンはどういうわけか、プロダクションが全面協力しているのに珍品が続出するという、別方向に楽しい状態になっています。