とりあえず、初代前半より。
 16話。メカニカの設計図を自分で作り直した南部博士、マイクロフィルムを入れたカセットを健に持って行かせます。作戦に成功して、見事にメカニカは遊園地に。その成果を、最後のシーンで、南部博士はわざわざ見に来ます。
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 完成具合を自分の目で見て、自己満足に浸っているとしか思えません。何だか、うっとり……という表情をしています。諸君から報告させれば、それで作戦終了のはずですが、どうしても自分の目で見たかったのでしょう。

 28話。見えない鉄獣を見えるようにする建物を完成させた南部博士。最後に、その姿を敵の前に現します。多分、本人はISOかどっかに居て、映像だけ送ってきたと思われます(姿が出ているのは、ドーム状の建物のかなり上なので、実物が出ようとしたら横になったような姿勢でないと出られません。
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 この時の台詞が、「ははははは、ようこそギャラクターの諸君、待っていたぞ」「さよう、私のかけた罠だ。君たちのためにわざわざこの城を造って待っていたのだ」です。南部博士、わざわざ自慢するためだけに出てきたようです。しかもこの罠、作中の時間経過から見て、かなり突貫工事で作った代物のはずです。それなのに、自分が出られるようにする機能を忘れずにつけておく南部博士、こだわり方が常人とは違います。もちろん、罠の動作具合は、きちんと双方向でモニターしていたに違いありません。

 42話。諸君が書き割りのセットで囚人達を騙して見事に元の刑務所に収容した後、警備員と一緒に出てきます。

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 このシーンでは、台詞は無いのですが、セットの製作などの指揮をとっていたのではないでしょうか。どう見ても、あのセットの製作は、諸君5人だけでこなせる作業量ではありませんでしたし。これも、南部博士が現場に来る必要は全くありません。諸君に報告させれば済む話です。警備員が銃を構えているわけで、丸腰の南部博士が突っ立ってたって何の役にも立ちません。かなり上の方の安全な所に居るから良いものの、下手すりゃ真っ先に囚人に人質にとられそうです。

 とまあ、こんな具合に、南部博士自らが何かを作った時は、必ず現場に戻ってその結果を確認しに来る癖があるようです。マニアックなこだわりなのか、単に物好きなのか、おちゃめなのか……誰ですか、「放火犯かよ!」って突っ込んでるのは(爆)。いや、まあ、案外似たような心理なのかもしれませんが。