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ACT.7

「いいか、奴等は偵察用の小型円盤だ。かなりの低空飛行で攻撃をしかけて来るはずだ。ここを飛び出したら四方に塵、素早く物陰に隠れて狙うんだ。------行くぞっ!」

男達は王宮を飛び出し、パッと四方に散った。ペガサスは大きな瓦礫の陰に滑り込み、バズーカ砲を構える。円盤が接近する、照準を合わせ、トリガーを引く。ズバーッ!エネルギー光弾が宙を裂いて飛んだ。しかし、円盤はこれをかわし、上昇しながら反転する。

「チッ‥…はっ!」

ペガサスは殺気を感じて振り返った。もう一機医の円盤が反対側から真正面に接近していたのだ。ペガサスは反射的にその場を飛びのいた。次の瞬間、円盤のレーザーがその空間に突き刺さる。ペガサスは地上を転がりながら上昇するその円盤を狙い撃つ。ズバーッ!光弾が飛んだ。しかし、円盤はこれを巧みにかわして上昇する。

「…くそっ!」

その時、ペガサスの後ろで悲鳴が上がった。

「ぐわーっ!」

一人の男が円盤のレーザーの餌食となって倒れたのだ、ペガサスが駆け寄る。

「おい!しっかりしろ!はっ!」

再び、円盤が接近する。ペガサスはその場を飛びのく。レーザーがもう一度その男を襲った。男はピクン、と痙攣して息絶えた。再び悲鳴が上がった。二人の男がもんどりうって倒れる。ペガサスは立ち上がり、叫んだ。

「同じ場所にとどまるな!狙われるぞ!」

そのとき、後ろで誰かが叫んだ。

「ペガサス!後ろだっ!」

オックスである。振り返ると、円盤が目の前に接近していた。ペガサスは後方へ飛び、倒れ込みながら自分の真上に来た円盤に向かってトリガーを引いた。ズバーッ!光弾が円盤に突っ込んだ。円盤は失速して墜落し、数十メートルその体を引きずって爆発した。ペガサスは身を起こす。円盤はあと六機。曽於時、再びオックスが叫んだ。

「見ろ、ペガサス!」

ペガサスはオックスの指差す方向に目を向けた。

「グレンダイザーだ!」

 

「来たかっ!」

デュークが叫んだ。グレンダイザーは疾風の如く洗浄を駆け抜けた。頭上を通過するグレンダイザーの爆音の下でペガサスが叫ぶ。

「どういう事だっ!」

「ペガサス!グレンダイザーが戦うぞ!」

オックスはそう言いながらペガサスに駆け寄った。

「貴様っ!王子を牢から出したなっ!」

「まあ落ち着けよペガサス。これで王子が敵か味方かはっきりするじゃないか。」

「バカヤロウ!敵だとわかってからじゃ遅いんだよ!」