こちらで紹介したフランス語バンドデシネの内容を紹介する。twitterだと数が増えるのでまとめを書くことにした。本を買って自分のペースで楽しみたい人は、本を読んでから見に来て下さい。


戦いは終わった。日本は戒厳令を解いた。

グレンダイザーと3機のスペイザーについては、その勇気に免じて、政府はこれ以上調査せず秘密を守ることにした。マザーバーンは東京湾に墜落したが、残骸への接近は禁止された。世界中で、自爆したベガ星人たちのために祈りが捧げられた。

シラカバ牧場では、修理とバーベキューが行われていた。大介とマリアは少し離れたところでカシオールを見守っていた。カシオールは何も話さないままだった。大介は、もっと時間が必要なのだと言った。

デュークは、グレンダイザーに乗って、これまでのことを振り返る。勝利はしたが後悔の方が多いのだが、それでも、未来がある、と前向きになるのだった。


この章のタイトルは、”UN ENFANT”、そのまま「子供」の意味。カシオールを指しているが、最後のデュークの台詞を考えると、未来がこれからだという意味も含まれている。それも含めて、ストレートに「子供」と訳した。

こちらで紹介したフランス語バンドデシネの内容を紹介する。twitterだと数が増えるのでまとめを書くことにした。本を買って自分のペースで楽しみたい人は、本を読んでから見に来て下さい。


富士山の噴火が続くなか、宇宙科学研究所の近くに、ベガ星人用の難民キャンプの建設が始まっていた。円盤獣がきたら誘導するために戦闘機が飛び回っていた。デュークはグレンダイザーをオオタに引き渡そうとしていた。そのとき、戦闘機に対する攻撃が始まった。アルケンが裏切ったのではないかとオオタは言うが、デュークは否定した。アルケンとは交渉できたが、兵士達は降伏に納得していなかったので、反乱が起きたのだろうと考えたのだ。もし、ケオスが指揮をとっているなら、人類を殲滅しにくるだろう。

デュークと甲児は出撃し、ヒドラゴンに向かった。ヒドラゴンは攻撃してこず、富士山に着陸していた。ベガトロンの補給中であることを察したデュークは、ダブルスペイザーと合体し、ヒドラゴンに向かった。3つあるはずのヒドラゴンの頭は2つしかなく、操縦者の一人がいなくなったことがわかった。

グレンダイザーはヒドラゴンを捕まえるが、重すぎてダブルスペイザーで思うように飛べない。デュークは、火口の上でできるだけ上昇し、グレンダイザーを落とすように甲児に言った。ためらいながらも甲児はグレンダイザーを落とすが、直後、重さに耐えきれず、エンジントラブルから墜落してしまった。

グレンダイザーとヒドラゴンは火口のマグマの脇にひっかかっていた。宇門は、グレンダイザーでも熱さと圧力に耐えられないから早く脱出するように言う。円盤獣の中では、アルガイアが降伏を勧めたが、ケオスが断固として拒否し、先に壊れるのはグレンダイザーの方だと言った。アルケンのためにこのまま頑張るというケオスに、カシオールは、アルケンを殺したのはあなただとなじった。内部の通信を聴いたデュークは、子供が居るのかと問う。アルガイアは、カシオールを脱出カプゼルに乗せて打ち出し、デュークに託した。アルガイアはケオスが動かしている首を攻撃し、ベガトロンの供給を止め、ヒドラゴンとともにマグマの中へと落ちていった。

富士山では、墜落したダブルスペイザーに向かってひかるがデュークバギーを走らせていた。甲児を発見し、操縦席から連れ出すが、周囲ではマグマが上昇し、動けなくなってしまった。

グレンダイザーは、片手にカシオールのカプゼルを持っているため、火口には片手でしかつかまることができない。じりじりとマグマに向かって滑り落ちつつあった。そこへ、ドリルスペイザーがやってきて、グレンダイザーを引き上げた。

ひかると甲児は、吾郎と番太が木を切り倒して作った道を使って脱出した。

軌道上では、酷いやけどをおったケオスがマザーバーンに戻っていた。ケオスは、グレンダイザーを火山に埋めてやると言い、かろうじて軌道上にとどまるだけのエネルギーしか無かったマザーバーンを地上に向けて降下させた。ベガ星人達は、カシオールからアルケン暗殺がケオスの仕業だときかされていたが、信じていなかった。しかし、ケオスの行動を見て、カシオールが正しかったと悟った。ベガ星人たちはケオスを殺したが、マザーバーンを軌道上に戻すことはできなかった。マザーバーンのベガ星人が全員死ぬは避けられず、地上に居るカシオールだけでも助けるには、マザーバーンが地上に激突する前に自爆させる必要があった。ただ一人残ったカシオールのために、ベガ星人たちはマザーバーンを自爆させた。

自爆によって落ちてきた破片を、グレンダイザーが破壊した。脱出カプセルからは、塞ぎ込んだカシオールが現れた。


この章のタイトルは、”AUCUNE PAIX AUCUN COMPROMIS”、慣用的な言い方なのかと思って辞書を調べたが、特に出ていなかった。「平和もなく妥協もなく」と、ストレートに訳してみた。

こちらで紹介したフランス語バンドデシネの内容を紹介する。twitterだと数が増えるのでまとめを書くことにした。本を買って自分のペースで楽しみたい人は、本を読んでから見に来て下さい。


このまま戦い続ければ、地球の家族や友人達が死ぬ結果になりかねない。団兵衛の話をきいて悟ったデュークは、グレンダイザーで軌道上のマザーバーンに向かった。

武器を持たずに一人で来たデュークを、ベガ星人たちは何かの罠ではないかと疑うが、アルケンはデュークをマザーバーンに乗船させた。ケオスはデュークを殺すチャンスだと言い、他のフリード星人達はデュークを忌み嫌っていた。デュークは、フリード星での戦いで一般市民を殺したが、これまで攻めてきたベガ星人達はみんな兵士ばかりで市民はいなかったので、知りようがなかったと説明した。アルケンは、自分達はベガ星が滅ぶはるか前に銀河を征服し移住先を探すために出発していたのだと言った。デュークは、ベガ獣とマザーバーンを捨て、平和的に地球に来るのであれば、グレンダイザーでベガ星人たちを守ると約束した。アルケンは、ベガ星の植物ルクシノシアをデュークに渡し、地球側の準備ができたらこれを植えるように言った。

研究所に戻ったデュークは、和平について伝えた。マリアは、親兄弟を殺したベガと平和条約などとんでもない、と怒って出て行ってしまう。ひかるは、移住するなら白樺牧場が空いているといい、甲児は、自分の会社を売れば受け入れにかかる費用が出せると言った。

日本は戒厳令下であったため、政府との交渉はオオタ将軍に一任された。オオタは、平和的に受け入れるということを軍も政府も受け入れないだろうと言った。それでも一度だけは平和的に地上に着陸することを認めると決めた。その保証として、軍にグレンダイザーを渡すことを要求、デュークが受け入れt交渉が成立した。

デュークは、ルクシノシアを植えた。花から空高く光が昇り、をれは、軌道上のマザーバーンからもはっきりと捕えることができた。

一方、そのとき、マザーバーンでは、アルケンの葬儀が行われていた。ケオスは、デュークフリードが立ち去る前にアルケンを暗殺したのだと演説する。しかし実際は、和平を受け入れたアルケンに対し、ケオスは裏切り者とののしった挙げ句、アルケンを殺し、自分自身も撃って、デュークと戦ったふりをしたのだった。そのことは、アルガイアの息子カシオールたちに見られていた。しかし、本当のことを言うと自分も家族もケオスに殺されると思ったカシオールは口をつぐんだ。ケオスは戦いに向けてベガ星兵士達を鼓舞するのだった。


この章のタイトルは”MÉTAMORPHOSE”で、直訳すると「変身」の意味。デュークが戦闘服に変身するときのフランス版でのかけ声である。日本では、「デューク・フリード!」のかけ声で変身するので、意味を合わせるなら、かけ声の通りに「デューク・フリード!」と訳すことになる。