グレンダイザーUのキャラビジュルと設定が公式サイトでどんどん公開されているわけだけど、宇門博士の設定がw。ビジュアルは全体に線が細くなってるのでまあそんなもんかなとも思うし、目元にオリジナルのイメージはあるからまあ、なんだけど、「光子力研究所副所長で弓教授の後輩」にしちゃったのは、製作側大丈夫かなと。

今回、メインターゲットはアラブとヨーロッパだろうと思うんだが。日本人が考えるなら、異端呼ばわりされながら怪しい民間組織の宇宙科学研究所をつくってるよりも、政府とかともつながってそうな半(?)公的機関っぽい光子力研究所の副所長の方がステイタス高そうというイメージになるのはわかる。日本の場合は、民間の何とか研究所を作ってトップにいるよりも、有名大学の教授やってる方が社会的ステイタスが高そうで信用もされるだろうという感覚なんだよね。なんだかんだ言っても公務員国家っぽい文化なわけで。ところがヨーロッパでは逆で、自力で研究所を主催できるというステイタスって実は相当高かったりする。多分、日本人が思っている以上に認められるポジションである。なので、ヨーロッパの人達のがっかり感が相当でかいんじゃないかと懸念する次第。

まあ、あの世界の「研究所」ってシルエット見ただけでどこかが即分かるデザインだし、研究所の建物自体がどういう形でブラッシュアップされて登場するかはみんな期待している(特にフランスやイタリアだとCGで研究所再現してリアルっぽくしたイラストとかもいくつも作られている)から、基地が別途必要という展開にして後から初代の設定の構造のものを建設するのかもだけど。

(I cannot write Italian, so I write in English. Please use auto-translation. Auto translation between Japanese and Italian is terrible, but between English and Italian is usable.)

Answers to Antonella Belli’s questions:

1) Description about Duke’s mother is in “テレビランドワンパック UFOロボグレンダイザー図鑑”(TV Land OnePack UFO Robot Grendizer pictorial book), Tokuma Syoten.。

Cover

On p.54, Duke’s mother is described as “デュークの母(実の母は昔死んで2番目のお母さん)”(Duke’s mother(second mother, real mother died a long time ago,)). This is the only source for Duke having two mothers.

P54

The problem is the reliability of this material. Publication date of this book is June 15, 1971. Many pictures in this book are different from official design pictures. On p.59, the full name of Hayasi is written as “林恵三(Hayashi, Keizou)”. According to the episode No.12, Hayashi’s full name is Hayashi, Akira. I do not consider this document to be highly reliable. However, there is no evidence that this description is unofficial. The publisher is Tokuma Syoten, the same as the publisher of the magazine, テレビランド(TV Land) planned by Toei Animation..

2) Mr. Hanabusa write a detailed list of references in the booklet attached to the Japanese Grendizer DVD-BOX. I transcribed the literature part, edited in slightly, and put it on my website. Unfortunately, it’s only available in Japanese at the moment, but you can use automatic translation with these pages.

コミックマーケット参加終了

|2022/8/13(土曜日)-23:28| カテゴリー: グレンダイザー
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コミケ参加終了。今回はACTARUS 9の翻訳本を出した。

あと、残るは8, 10, 11, 13。これが終わったら当時モノのフランス語の小説とか資料とか、最近でたイタリア語の小説とかにチャレンジするか、それとも資料本をまとめるか……。やりたいことはまだまだあるなあ。

この回、例によって観測室のレーダー席で監視作業をしていた林所員が、UFOの接近に気づいて所長に口頭で報告する。宇門博士はスクリーンの用意をするため、レバーを引く。

Vlcsnap 00003

場面切り替わって、まだ正面スクリーンが完全に出る前に、本来は佐伯所員の定位置であるはずのコンピューター席に林所員が移動済み。スクリーンの用意をしながら、宇門博士が、「林君、宇宙望遠鏡を作動させたまえ」と左を向いて言っているので、左隣が林所員と考えるべきだろう。

Vlcsnap 00004

その後、宇門博士の左側の席でスイッチを入れて望遠鏡を作動させているのは明らかに林所員である。

Vlcsnap 00002

ということで、博士に報告して、博士がスクリーンのレバーを入れた瞬間、別の席に移動済みというもの凄い動きを林所員が見せてくれている。宇門博士の左隣は佐伯所員のコンピューター席なのだが、今日は休暇なのだろうか……。

先月フランスで出たグレンダイザー(GOLDORAK)のバンドデシネ、内容を知りたくて、台詞を全部翻訳しながらとりあえず一通り読み終えた。あらすじはここで紹介したのだけど、やはり1つ1つの台詞や説明があった方が読みやすいので、日本語翻訳シートを作った。フランス語の本の紹介ページのGOLDORAK(Kana)に、pdfファイルへのリンクがある。ページ番号をバンドデシネと合わせてあるので、台詞を確認しながら読み進める参考にしてほしい。

マンガ部分をスキャンしてOCRにかけてみたが、文字部分の認識ができなかったので、結局フランス語を全部手入力してまずGoogle翻訳やDeepL翻訳にかけつつ、訳がおかしいところは辞書で確認した。作業環境は、1章ずつフランス語と日本語を対応させる表を作る作業をScrivenerで、およそのコマ割りとフキダシの位置を作るのをCLIP STUDIO PAINT EXで行った。

フランス語版が作られた時、向こうの語感に合うように、名前の変更が行われた。日本語版では、敵側はボスがベガ大王、居住地はベガ星、エネルギー源はベガトロン、とベガで統一しているが、フランス語版ではそれぞれ、”Grand Stratéguerre”, “Stykadès”, “Lasernium”と、別々の名前になっている上、ベガ大王の別名として”Empereur de Vega”も出てくる。宇門大介・デュークフリードは、”Actarus”と”Prince d’Euphor”で、フリード星はPlanète Euphor”である。日本語版だと星の名前と王子の名前が一致しているが、フランス版では全く別になっている。フランス版で”patrouille des aigles”、訳すとイーグルパトロール、のようなニュアンスのものが出てくるが、これは地球製の3機のスペイザーをまとめて呼ぶときの名前で、日本語版には対応する呼称がない。「ダイザーチーム」というのは出てくるが、デュークをリーダーとし、甲児、ひかる、マリアの4人のチームのことで、人+機体をまとめて呼んでいるので、そのままフランス語の呼称と対応しない(なお、この単語を調べていたら、ガッチャマンIIとFが同じ呼ばれ方をしていることがわかった。無印のガッチャマンがBattle of the Planet”となったのに対応してIIとFがこう呼ばれている)。なお、デュークが戦闘服に変身する時のかけ声は日本版では「デューク・フリード!」だが、フランス版では”MÉTAMORPHOSE”である。その他、人名も技の名前も全てフランス版では別のものになっている。これを、全部日本版の呼称に合わせて訳さないと、日本人にとっては意味がわからないことになる。

ストーリー部分のネタバレすることになるが、こういう情報がないと多くの日本人にはフランス語のバンドデシネを楽しむのは難しいだろう。あまり苦労せず、時々辞書を引くぐらいで一般向けの本が読めるようになるには、4000語程度の単語熟語の暗記と中級文法を知っているというのが最低ラインだが、日本人でフランス語がこのレベルの人は少ない。自動翻訳がかなり助けてくれるが、日本語訳をさせるとGoogleとDeepLで正反対の意味が出てきたりするので、結局最後はロワイヤル仏和辞典と文法書も確認することになった。そんなわけで、私の訳も怪しいところが多々あるが、全く何も無いよりはバンドデシネを楽しめると思うので公開する。絵やストーリーが気になっているけどフランス語なので二の足を踏んでいる人は、翻訳シートを使えばそこそこ楽しめるはずなので、ぜひバンドデシネを買ってほしい。絵の描き込みが素晴らしいので、ぜひ1コマ1コマじっくり見て味わうべきだし、その価値がある。

日本人向けの買い方として、フランスから直接買うなら、Amazon.frを使うのが手っ取り早い。が、ショッピングのメニューが全部フランス語の上、アマゾンがamazon primeに入会させてくるので、本を買った後、フランス語のメニューをたどってamazon.frを退会する必要がある。フランス在住でもなく滅多にamazon.frで買い物しない日本人にとっては、amazon.frでprimeに入って毎月定額を払うメリットは全く無いだろう。英語のみでショッピングを済ませられそうなネットショップとしては、AbeBooksを使うという手もある(私も使ったことがあるけどここの対応はしっかりしていた)。英語なら読める人が多いので、誰かに助けて貰うことも楽にできるだろう。日本のアマゾン経由で買えると楽なのだが、ISBNを入れても出て来ないので、現状、海外のネットショップに登録して直接送ってもらうしかなさそうである。

なお、訳の間違いに気づいたら指摘してほしい。随時改訂していく。本当はダイナミック公式が日本語版を出してくれると一番いいのだけど、日本での売れ行きを考えると難しいかもしれない。フランスほど、グレンダイザーに思い入れのある人は少ないだろうし。

こちらで紹介したフランス語バンドデシネの内容を紹介する。twitterだと数が増えるのでまとめを書くことにした。本を買って自分のペースで楽しみたい人は、本を読んでから見に来て下さい。


戦いは終わった。日本は戒厳令を解いた。

グレンダイザーと3機のスペイザーについては、その勇気に免じて、政府はこれ以上調査せず秘密を守ることにした。マザーバーンは東京湾に墜落したが、残骸への接近は禁止された。世界中で、自爆したベガ星人たちのために祈りが捧げられた。

シラカバ牧場では、修理とバーベキューが行われていた。大介とマリアは少し離れたところでカシオールを見守っていた。カシオールは何も話さないままだった。大介は、もっと時間が必要なのだと言った。

デュークは、グレンダイザーに乗って、これまでのことを振り返る。勝利はしたが後悔の方が多いのだが、それでも、未来がある、と前向きになるのだった。


この章のタイトルは、”UN ENFANT”、そのまま「子供」の意味。カシオールを指しているが、最後のデュークの台詞を考えると、未来がこれからだという意味も含まれている。それも含めて、ストレートに「子供」と訳した。

こちらで紹介したフランス語バンドデシネの内容を紹介する。twitterだと数が増えるのでまとめを書くことにした。本を買って自分のペースで楽しみたい人は、本を読んでから見に来て下さい。


富士山の噴火が続くなか、宇宙科学研究所の近くに、ベガ星人用の難民キャンプの建設が始まっていた。円盤獣がきたら誘導するために戦闘機が飛び回っていた。デュークはグレンダイザーをオオタに引き渡そうとしていた。そのとき、戦闘機に対する攻撃が始まった。アルケンが裏切ったのではないかとオオタは言うが、デュークは否定した。アルケンとは交渉できたが、兵士達は降伏に納得していなかったので、反乱が起きたのだろうと考えたのだ。もし、ケオスが指揮をとっているなら、人類を殲滅しにくるだろう。

デュークと甲児は出撃し、ヒドラゴンに向かった。ヒドラゴンは攻撃してこず、富士山に着陸していた。ベガトロンの補給中であることを察したデュークは、ダブルスペイザーと合体し、ヒドラゴンに向かった。3つあるはずのヒドラゴンの頭は2つしかなく、操縦者の一人がいなくなったことがわかった。

グレンダイザーはヒドラゴンを捕まえるが、重すぎてダブルスペイザーで思うように飛べない。デュークは、火口の上でできるだけ上昇し、グレンダイザーを落とすように甲児に言った。ためらいながらも甲児はグレンダイザーを落とすが、直後、重さに耐えきれず、エンジントラブルから墜落してしまった。

グレンダイザーとヒドラゴンは火口のマグマの脇にひっかかっていた。宇門は、グレンダイザーでも熱さと圧力に耐えられないから早く脱出するように言う。円盤獣の中では、アルガイアが降伏を勧めたが、ケオスが断固として拒否し、先に壊れるのはグレンダイザーの方だと言った。アルケンのためにこのまま頑張るというケオスに、カシオールは、アルケンを殺したのはあなただとなじった。内部の通信を聴いたデュークは、子供が居るのかと問う。アルガイアは、カシオールを脱出カプゼルに乗せて打ち出し、デュークに託した。アルガイアはケオスが動かしている首を攻撃し、ベガトロンの供給を止め、ヒドラゴンとともにマグマの中へと落ちていった。

富士山では、墜落したダブルスペイザーに向かってひかるがデュークバギーを走らせていた。甲児を発見し、操縦席から連れ出すが、周囲ではマグマが上昇し、動けなくなってしまった。

グレンダイザーは、片手にカシオールのカプゼルを持っているため、火口には片手でしかつかまることができない。じりじりとマグマに向かって滑り落ちつつあった。そこへ、ドリルスペイザーがやってきて、グレンダイザーを引き上げた。

ひかると甲児は、吾郎と番太が木を切り倒して作った道を使って脱出した。

軌道上では、酷いやけどをおったケオスがマザーバーンに戻っていた。ケオスは、グレンダイザーを火山に埋めてやると言い、かろうじて軌道上にとどまるだけのエネルギーしか無かったマザーバーンを地上に向けて降下させた。ベガ星人達は、カシオールからアルケン暗殺がケオスの仕業だときかされていたが、信じていなかった。しかし、ケオスの行動を見て、カシオールが正しかったと悟った。ベガ星人たちはケオスを殺したが、マザーバーンを軌道上に戻すことはできなかった。マザーバーンのベガ星人が全員死ぬは避けられず、地上に居るカシオールだけでも助けるには、マザーバーンが地上に激突する前に自爆させる必要があった。ただ一人残ったカシオールのために、ベガ星人たちはマザーバーンを自爆させた。

自爆によって落ちてきた破片を、グレンダイザーが破壊した。脱出カプセルからは、塞ぎ込んだカシオールが現れた。


この章のタイトルは、”AUCUNE PAIX AUCUN COMPROMIS”、慣用的な言い方なのかと思って辞書を調べたが、特に出ていなかった。「平和もなく妥協もなく」と、ストレートに訳してみた。

こちらで紹介したフランス語バンドデシネの内容を紹介する。twitterだと数が増えるのでまとめを書くことにした。本を買って自分のペースで楽しみたい人は、本を読んでから見に来て下さい。


このまま戦い続ければ、地球の家族や友人達が死ぬ結果になりかねない。団兵衛の話をきいて悟ったデュークは、グレンダイザーで軌道上のマザーバーンに向かった。

武器を持たずに一人で来たデュークを、ベガ星人たちは何かの罠ではないかと疑うが、アルケンはデュークをマザーバーンに乗船させた。ケオスはデュークを殺すチャンスだと言い、他のフリード星人達はデュークを忌み嫌っていた。デュークは、フリード星での戦いで一般市民を殺したが、これまで攻めてきたベガ星人達はみんな兵士ばかりで市民はいなかったので、知りようがなかったと説明した。アルケンは、自分達はベガ星が滅ぶはるか前に銀河を征服し移住先を探すために出発していたのだと言った。デュークは、ベガ獣とマザーバーンを捨て、平和的に地球に来るのであれば、グレンダイザーでベガ星人たちを守ると約束した。アルケンは、ベガ星の植物ルクシノシアをデュークに渡し、地球側の準備ができたらこれを植えるように言った。

研究所に戻ったデュークは、和平について伝えた。マリアは、親兄弟を殺したベガと平和条約などとんでもない、と怒って出て行ってしまう。ひかるは、移住するなら白樺牧場が空いているといい、甲児は、自分の会社を売れば受け入れにかかる費用が出せると言った。

日本は戒厳令下であったため、政府との交渉はオオタ将軍に一任された。オオタは、平和的に受け入れるということを軍も政府も受け入れないだろうと言った。それでも一度だけは平和的に地上に着陸することを認めると決めた。その保証として、軍にグレンダイザーを渡すことを要求、デュークが受け入れt交渉が成立した。

デュークは、ルクシノシアを植えた。花から空高く光が昇り、をれは、軌道上のマザーバーンからもはっきりと捕えることができた。

一方、そのとき、マザーバーンでは、アルケンの葬儀が行われていた。ケオスは、デュークフリードが立ち去る前にアルケンを暗殺したのだと演説する。しかし実際は、和平を受け入れたアルケンに対し、ケオスは裏切り者とののしった挙げ句、アルケンを殺し、自分自身も撃って、デュークと戦ったふりをしたのだった。そのことは、アルガイアの息子カシオールたちに見られていた。しかし、本当のことを言うと自分も家族もケオスに殺されると思ったカシオールは口をつぐんだ。ケオスは戦いに向けてベガ星兵士達を鼓舞するのだった。


この章のタイトルは”MÉTAMORPHOSE”で、直訳すると「変身」の意味。デュークが戦闘服に変身するときのフランス版でのかけ声である。日本では、「デューク・フリード!」のかけ声で変身するので、意味を合わせるなら、かけ声の通りに「デューク・フリード!」と訳すことになる。