本編はこんな感じです。

|2018/1/16(火曜日)-21:50| カテゴリー: グレンダイザー
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ツイッターで見かけたので、フォローさせていただくと共に、情報提供を。

https://twitter.com/macamica/status/952908252215328768

 第4話「赤き血潮は紅に燃ゆ」の後半部分ですね。円盤獣をおびき出すためTFOで飛び出した甲児が、南の島に不時着して、甲児は怪我をしてしまいます。追いかけて救助に行った大介が、魚をとってたき火をして焼き、一緒に食べながら会話するシーンです。

甲児「不思議な人だ、あんたって人は。だって宇宙人のくせに魚や貝の食べ方まで知っている」
大介「砂に手をもぐらせてみろ」
(甲児、手を砂に入れる。手のアップのあと)
大介「熱いくらいだろう。太陽のぬくもりで」
甲児「うん」(うなづく)
大介「フリード星の砂浜もおんなじだった」
甲児「じゃあ、海には魚も」
大介「うん」
大介「夕陽だって全くおんなじだ」
甲児「フリード星ではあれを何と呼ぶの?」
大介「南十字星」
甲児「やっぱり」
大介「やっぱり」
(笑い合う二人)

 二人の位置ですが、たき火を囲んで向かい合っているので、砂の中で手をつなぐシーンはありません……残念ながら。

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 小泉謙三作画監督の回の大介と甲児。

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 一体なんの少女漫画かデートシーンかと語り継がれている「南十字星」のシーンはこちらになります。

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 この後、笑っていると、突然ミニフォーと円盤獣が攻めてきて、戦闘になります。怪我をしている甲児を岩陰に残してグレンダイザーに戻る大介。戦闘シーンはデュークの身体能力の高さがわかるシーンです。その後、円盤獣ゴルゴルと戦うのですが、グレンダイザーが咥えられ叩きつけられたデュークもピンチ。そのとき、甲児がスペイザーの上に駆け上がって、

甲児「待て待て、俺を轢きつぶすとこの爆弾が島もろとも爆発するぞ!」
ブラッキー「止まれ、止まれ」
大介「甲児君、危ない、逃げろっ!」
甲児「(南十字星を指差して)あの星が逃げるなって言ったんだい!」
大介「南十字星……」

と続きますので、ある意味手をつなぐよりも二人の繋がりが感じられる展開になっています。

 甲児は爆弾を円盤獣の口に投げ込み、グレンダイザーは戦いますが、分離した首にかみつかれてまたも苦戦。そのとき、TFOでやってきた甲児がミサイルで首を攻撃し、ピンチを救います。円盤獣撃破後、南の島の海岸で握手する二人。

甲児「ありがとう……返すよ」(出撃時にこっそり大介につけられた発振器を、握手を離す時に渡す)

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 握手のあと見つめ合う二人。もう言葉なんか要らない、という世界が展開してますね。

 別のツイート
https://twitter.com/macamica/status/953212600212275201は、本編もかなり後半の、72話「はるかなる故郷の星」です。超絶美しいと評判の、荒木伸吾作画監督の回です。

 ベガ大王の娘のルビーナ王女が、クインパンサーに乗って地球へ向かいます。デュークも出撃し、キャノピー越しに見つめ合い、お互いに相手が誰であるか知ります。ルビーナは、戦いに来たのではないのでついてくるように言って、デュークを誘い出します。高原に着陸して話をしていると、ズリルの円盤が攻撃してきます。罠だったのかと言うデュークに、違います、と否定するルビーナ。甲児がダブルスペイザーで援護に来て一旦研究所に引き上げます。敵と何を話していたのか問い詰められているところに、ルビーナから研究所に通信が入って「もう一度あの高原に来て下さい」。シーンが変わって、夜になり、宇門博士の家で、デュークが出かけようとします。そのシーンはこれです。

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甲児「おい、行くのか?」
大介「ああ」
甲児「所長は行くなと言ったはずだぜ」
大介「俺は、ルビーナを信じてやりたい」
甲児「何があったんだい、二人の間に」
大介「もしも、ベガ星との間に戦争が起きなかったら、ルビーナと俺は……」

会話している間に起き上がった甲児は上半身裸ですが、大介はこのシーンが始まった時には既に服を着ています。

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二人が上半身裸のシーンは、50話の「暗殺!!兜甲児を消せ」に出てきます。夜に、並んで寝ている部屋に暗殺者が来るシーンです。しかし、寝ていると見せかけてベッドの中は空で、頭の部分はカツラが置かれているだけでした。暗殺者が来ることを予想して天井に張り付いて待ち構えていた大介と甲児が反撃に出るシーン。

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 この回は、二人とも上半身裸で直前まで並んで寝ていたことをイメージさせるものですが、実際に並んで寝ているシーンは登場しません。

ですので、イラストの、上半身裸の大介と甲児が二人で並んで寝ている、というイメージは、50話と72話が混じったものかなと思われます。

まんだらけ主催の資料性博覧会09に参加しました。

今回は、イタリア語のコミックスの翻訳本「イタリアのグレンダイザーのポルノがいろいろとおかしい」上・下と、「ACTARUS」の2,3,4,5巻、「Origins de Goldorakの世界」を持って行きました。

お買い上げくださったお客様、ありがとうございました。楽しんで戴けると嬉しいです。

ミリタリー系の同人誌を2冊ばかり仕入れました。

サークル参加して一人だったので、店番してたら、会場の端の方でトークショーが。インドネシアの特撮「ガルーダの戦士ビマ」の監督さんと脚本家さんを呼んでのトークショーで、会場でビマDVD-BOXを先行発売してました。話をきいてると何だかとても楽しそうで。仮面ライダーブラックRXのインドネシア語吹き替え版が1992年頃に放映されて大ヒットし、当時それを見ていた子供達が今や30代で現場で力を持ち始めて、自分達のヒーローを作ろうよ、ってことになって、石ノ森プロに話が持ち掛けられたと。で、大ヒットして、DVD-BOXは売り切れ、バンダイがご当地展開してるオモチャも売り切れまくりだそうで。今回、日本向けに、日本語字幕をつけたDVD-BOXが販売されることになったので、記念トークショーが企画されました。

いや、会場に行くまでビマの存在を知らなかったのですが、インドネシアってあたりで興味がわきまして、先行販売特典もあるということで、DVD−BOXを衝動買い。まあ、去年沖縄に行った時にご当地ヒーローのDVD「琉神マブヤー」全巻+サウンドトラックを買ってきた私としては、当然の成り行きといえば成り行きです(笑)。

博覧会終了30分前に、DVD-BOXを買った人にインドネシア限定のビマソフビを抽選でプレゼント、というイベントがあったのですが、買った人が先に帰ってしまったらしく、店番で残っていた私しか抽選会参加者が居なくて、何と当選確率100%でビマソフビをいただきました。監督さんと握手もできて感激です。店番しなければいけなくて、トークショーを見る事ができなかったのですが、音声は会場全体に流れ、資料映像の画面は仕切られたトークショーコーナーの外からでも見ることができるという配慮のおかげで、チラ見しながら楽しませていただきました。後で監督さんがブースにいらっしゃいまして、同人誌1冊お買い上げに。ありがとうございました。

DVD-BOXのパッケージはこんな感じです。右側は、会場販売特典のビマのお面。マスク全面が赤色で、多分このマスクだと中の人の視界が充分確保されてるんじゃないかと思います。ガルーダ、というだけあって、マスク上部に鳥の姿が。インドネシアの人にとっては国の象徴のイメージなので、まさに我らが国のヒーロー、として、子供達に大ウケしたのではないでしょうか。

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DVD-BOXの反対側。ソフビフィギュアがついています。右側は、抽選会景品のインドネシア版ソフビ。腹の部分の塗りが、DVD-BOX付属のものとは異なっています。

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ガルダはもともとインドの叙事詩マハーバーラタに登場する、鳥類の王です。

ガルダは、プラジャーパティ(造物主)の娘ヴィナターと、大聖仙カシュヤパの間に生まれた息子とされています。しかも、ヴィナターには姉カドゥルーが居て、姉妹ともにカシュヤパに嫁いでいます。しかも、この2人は、子供を産んだのではなく「卵を産んだ」という描写があって、人類の括りどころか哺乳類の括りにすら入らなくなっています。処女懐胎とか言ってるキリスト教とは根本的に違う描写です。カドゥルーは1000個の卵を産んで早々に孵り、キングコブラが生まれたのだけど、ヴィナターが産んだ2つの卵は孵る気配もなく、うち1つの割って中を調べたら、男の子が居て、上半身は成長していたけど下半身はまだ未完成。当然、男の子(アルナ)は激おこ。天に昇った後、太陽神の御者となり、時には鳥類の王ガルダとなったとあります。

しかし、叙事詩なので描写に一貫性が無かったり、やたらと登場人物が多いのにもかかわらず、相互に何とかの化身という関係があって、実は同一人物というか同一神だったりするというのがインド神話の常。別の章には、ガルダは母親の手を借りずに卵から孵った、と書かれていたりします。これだと、先に割られて天に昇ったのがアルナで、後から孵ったのがガルダってことになり、さっきと話が違うやんか(笑)。それでも、ガルダ対神々の戦いが書かれていたり、ガルダとヴィシュヌ神(宇宙の維持神)が対等に交渉してたりする描写があるので、ガルダは鳥の王というだけではなく、宇宙の維持神に匹敵する存在ではあるようです。ガルダは母を救うためにアムリタ(甘露)を手に入れたのだけど、自分のために使わず持っていたので、ヴィシュヌが感心して、何でも望みをかなえてやろう、という展開に。ガルダはアムリタ無しの不死をヴィシュヌに求め、それがかなえられたので、お礼にヴィシュヌの望みもかなえてやろう、と申し出た結果、ヴィシュヌの乗り物を曳くことになったと。ガルダさん、義理堅いし私利私欲にも走らないし神々に匹敵する実力者です。

マハーバーラタに書かれたガルダのエピソードは、ラーマーヤナの中でも言及されていて、素晴らしく飛ぶ様を表現する比喩としてしばしば使われています。また、実際に登場して主人公ラーマを救うシーンもあります。インドの叙事詩は、タイ、カンボジア、インドネシアに伝わって、文芸や美術や演劇に大きな影響を及ぼしました。マハーバーラタの中にラーマーヤナの内容が入っていたりもするので、結構渾然一体となってるようです。ベトナム、ラオス、ミャンマー、マレーシア、フィリピンあたりまでラーマーヤナの翻案が存在するし、チベット、モンゴル、中国、日本にも伝承はされました。日本だと平康頼の「宝物集」にラーマーヤナの中国での翻案と同じもの収録されていますし(十二世紀には既に伝わってた)、猿を伴って海を渡った先の城に攻め込むというモチーフがまんま桃太郎の話なので、関連が指摘されています。

こういう背景があって、タイとインドネシアではガルダが大人気で象徴的な存在なので、そのモチーフを持つ変身ヒーローの話がどうなってるか興味があったわけで……。DVD見るのがとっても楽しみです。石ノ森プロが関わってるなら、そらもう安定のクオリティでしょうし。

グレンダイザー放映40周年です。40年前の今日、第1話の放映がありました。

残念なことに私はリアルタイムでは1話を見損ねまして、3話からの鑑賞となりました。当時は夢中で見ていました。見損ねた回がいくつかあったので、再放送を楽しみにしていたのですが、いざ再放送が始まってみると夕方の早い時期で、既に小学校高学年になっていた私が帰宅する時間には間に合わず、結局見る事ができませんでした。東映ならフィルムを全部持っているに違いない、将来は東映に就職して全話見るぞ、と子供心に思っていました。放映が終わって暫くして、ロマンアルバムが出ているのを書店で見つけて即購入。最初に買ったアニメムック本となりました。

漫画雑誌を買ってくれる親ではなかったので、当時のテレマガ、テレランの展開を知らないままでした。コミックスの連載も知りませんでした

その後、親元を離れて大学に進学し、都会に出て来て、本屋で、永井豪版や桜多版のグレンダイザーのコミックスを買い、マジンガーZ大全集を買い……とぽつぽつと揃えました。ビデオデッキを買ったのが大学院の頃で、最初に借りたビデオが、東映まんがまつりのグレンダイザーと、3話ほど収録された抜粋版のVHSビデオでした。

そのうち、アニメ全話のLDBOXが出るようになりました。グレンダイザーが出た時に、すぐに買いに行きました。ほとんどそのためだけにLDプレーヤーも買いました。何とか全話見たいと思った願いが叶えられたのは、LDBOXを入手した時でした。

時代は変わり、DVD-BOXが出たり、設定資料を掲載したムック本が出たり、オークションで製作資料を直接入手できるようになって、いろいろ集めました。そうするうちに、イタリアとフランスで吹き替え放送されて大人気で、関連本も多数出ていたことを知って、買い集めるようになりました。設定と変わらないフィギュアも出るようになりました。良い時代になったもんだ。

放映40周年は1つの節目なので、今年は、海外での受容を探る、というのをテーマに、海外の当時モノのコミックス等の紹介に力を入れるつもりです。ムック本などで、イタリア・フランスでこんなのがでてるよ、という記事があっても、何が書いてあるかを紹介したものはこれまでにほとんどありませんでした。最近では、自動翻訳のおかげで語学の壁がだいぶ下がりましたので、積極的に解読にいそしみたいと思います。

その第一弾として、イタリアで出ていた週刊誌ATLAS UFO ROBOT GOLDRAKEのn.1の訳を作ってみました。リンク先の「内容を読む」からどうぞ。まだ意味の取り方の怪しい部分、間違っている部分も多々あるかと思いますが、何とか内容の見当が付くところまでがんばってみました。このシリーズは、TV本編の内容を大体忠実にコミカライズしています。本編の展開を大きく離れたACTARUSシリーズのような面白さはありませんが、ビデオの普及前に、放映内容を繰り返し楽しみたいという人達のニーズに応えるものであったのでしょう。

 フランスで、「tout sur les origines de Goldorak」という絵本が出ている。

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 1980年に出た本で、中身はイラストに短い文が添えられた絵本である。海外マンガ紹介本で既に取り上げた。
 内容は、グレンダイザー設定本である。
 日本では、グレンダイザーの設定は、放映当時のテレビマガジンやテレビランドといった月刊誌で展開された。しかし、ネットもなく日本の子供向け月刊誌の内容などヨーロッパにはほとんど伝わらなかったであろう時代のこと、フランス人は日本での設定を知らなかったと思われる。日本では、Z、グレート、ダイザー、と順番に放映され、Zの主人公兜甲児がグレンダイザーにも出演するので、一続きの作品として受け取ることができたが、ヨーロッパではグレンダイザーの放映の方が先で、つまりマジンガーZの存在を知らずにグレンダイザーを見ることになった。
 この状況で、フランスで出た設定絵本なので、テレビ本編を見たフランス人が、設定は多分こうに違いない、と考えて作った本ということになる。つまりこの本の内容から、フランスの人達が、本編の内容をどう受け止めていたかがわかることになる。
 内容をいくつか抜き書きしてみると次の通りである。

  • グレンダイザー建造に先立ち、地球時間の19世紀に、ベテルギウスのFleeという星から生命が存在する星に対する学術調査を行った。調査団は地球の、日本の富士山の麓に着陸した。このとき、地球の侍が、角のある兜(グレンダイザーの頭部に酷似)をかぶって馬でやってきたのが記録に残った。
  • 地球に生命が誕生した頃、Fleeの科学者は宇宙の法則を既に解明していた。
  • Fleeの科学の大家Sambuk Nyiが、議会に向かってロボットを作りたいと言った。議会は、そんなもの役に立たないと思うけどまあ好きにすれば、状態で、開発が始まった。
  • グレンダイザーは独自の生命を持つ存在で、操縦者と一体となれる頭脳を備えている。
  • Sambul Nyiが、過去の生命探査の記録から、地球の侍の兜の形を見つけて、同じような形になるようにグレンダイザーの頭部を作った。
  • デューク(変身後の方)は目の色が青から緑に変わる。
  • デューク(変身後)は光の速さで飛んだり、壁を潜り抜けたりできる。
  • 宇門博士はアインシュタインに匹敵する知性の持ち主であるが、科学者としては微妙で他の科学者から叩かれていて、偏屈者と思われている。

 さて、イタリアで出たオリジナルコミックスのACTARUSの1巻から4巻までの巻末に、簡単な小説のようなものが掲載されている。出版されたのは1980年である。この小説の内容を読んでいくと、tout sur les origines de Goldorakと共通する描写が出てくることがわかった。
 地球に調査団(といってもロボット)を送ったのが600年前だったりするので、細かいところが少し違っているが、調査する→侍に遭遇する→侍の兜がダイザーっぽい→それをもとにダイザー頭部を製作、という流れは同じである。グレンダイザーを作った人の名前は、日本では設定されていないが、イタリア語の方でもSambuk Nyiとなっていて、偉大な科学者なので議会は好きにさせておいたという描写も共通である。グレンダイザーがあたかも生命体のような存在というのも書かれている。デュークの目の色や、あの戦闘服姿のときのチートな能力も同じであるし、宇門博士をアインシュタインになぞらえる記述もある。
 つまり、フランスとイタリアでほぼ同時期に出た「グレンダイザーのホントの話」の内容が、大体同じということである。日本には無い設定が、イタリアあるいはフランスの人によって考案されて、それが共有されていたように見える。
 なお、tout sur les origines de Goldorakの兜甲児についての記述は「宇宙飛行士として宇宙旅行の経験が豊富」「戦うことになったとき大介が甲児に人類のレベルを超えるような強力な技術を与えた」となっている。フランスでは、グレンダイザーの放映の方が先で、本編中に、甲児が宇宙服を着てロケットで打ち上げられて宇宙ステーションを作るシーンがあるので、マジンガーZのパイロットとしてではなく、優秀な宇宙飛行士として認識されたものらしい。ACTAUSの付録小説の方には、1巻2巻がベガ星によって探査機が被害を受けたのを大介と宇門がキャッチしているシーン、3巻がグレンダイザー開発の経緯とデュークの特殊能力、4巻はベガの事情で、甲児について特に記述はない。
 日本人から見ると、グレンダイザーの頭部はむしろヴァイキングの兜であって、侍の武具とはだいぶ違うのだけど、海外では侍として受け取られたらしい。

去年、eBay.itやeBay.frで予約注文を受け付けていた、ダイザーの掌の上を走るデュークのフィギュアを注文しました。300EUR前後とかなりお値段高めで、最初は確か6月発売だったのがのびのびになって、つい最近届きました。

こんなカタログ写真で販売されていたので、見たことのある方もいらっしゃるかと思います。

Catalog

実は注文したら、本体価格に近い金額の送料を請求され、届いたら届いたで関税2500円を払わされました。これまでフランスやイタリアのグッズ蒐集ではなかったことなので、一体何事かと思ったら、えらくでかい荷物が届きました。

まず、台になるグレンダイザーの掌。絵がちょっと切れちゃってますが、下の方にあるのは20cmの定規です。掌の形は四角っぽい感じです。持つとずっしりと重いです。中央の穴が、デュークフィギュアをとりつけるところです。

Hand

こちらはデュークフリード。走っている姿で身長が20cmくらい。このサイズで直立すればもうちょっとあるでしょうかね。

Duke1

掌にとりつけて、後ろから見たところ。手首に当たる部分に金属製のプレートが埋め込まれていて、グレンダイザー、と書いてあります。

Back2

で、このデューク、まさかのヘルメット可動でした。

以前に、マリア、甲児、ヘルメット姿の戦闘服、素顔の戦闘服、とシリーズで出たフィギュアでは、そもそもヘルメットの内側は造形されていませんでした。その後に出た30cmの大型のフィギュアでは、バイザーの内側が見えて、一応外すことはできましたが、可動ではありませんでした。さらにその後、少し小さいサイズで出たダイザーチーム4体セットでもバイザー越しに顔を見ることはできましたが、やはり可動ではなく。フランスで作られたフィギュアもヘルメットは取り外し方式、日本のガレージキット(コテメンドウ製)も取り外しでした。ということで、これが初のバイザー完全可動のデュークということになります。

Duke2

顔のアップ。眉毛は割れていないし、顔自体も少しグラデーションがかかった塗りになっています。表情もイマイチかなあ……。まあサイズが小さいのと、材料がレジンではなさそうで、細かくて鋭い凹凸を表現できないようですので、仕方無いでしょう。

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多分これ、レジンキャストじゃなくてポリストーンでできてます。重量と質感はむしろセメントやセラミックに近い感じです。デュークのバイザーが割と厚いのも、薄くすると割れるからじゃないでしょうかね。落としたりぶつけたりしたらヒビが入って欠けたり砕けたりするでしょう。割れ物として、壺や花瓶と同じように扱うしかありません。でかいし重いし、他のフィギュアに混ぜて飾るのではなく、玄関の下駄箱の上か、床の間にでも飾っておけという感じです。フィギュアを通り越してもはやオブジェの一種になってます(爆)。

「赤い夕陽の誓い」

|2014/8/24(日曜日)-00:31| カテゴリー: グレンダイザー, 蒐集
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グレンダイザーF.C.(一番最初に結成されて、「スペイザー」を刊行して、徳間のロマンアルバムにも紹介されいた)制作のスライドアニメは、PART.Iが「幻のむこうに死神を見た」で、PART.IIが「信じ合う友情の絆」です。紹介記事をそれぞれ、ここここに書きました。

ところが、これ以外にもスライドアニメーションの計画があったようで、違う内容の話の絵コンテを入手しました。しかし、計画だけで製作されなかったのか、途中でボツになった企画なのかはわかりません。2ページ目に「制作 グレンダイザーF.C.」とあるので、パロディ編のシリーズの1つだろうと思われます。上映されたものは冊子となってファンクラブのメンバーに配られたそうですが、当時ファンクラブに入っていた方に尋ねても、冊子になったのは「幻のむこうに死神を見た」「信じ合う友情の絆」の2つだけだそうです。

ということで、完成せず絵コンテの段階で終わったものらしいのですが、ストーリーがなかなか面白いので紹介します。何と、甲児くん女体化ネタが突っ込まれております。



オープニングは「とべ!グレンダイザー」ではなく「きみこそ勇者」を使う予定だったようです。



甲児くんそこで拾い食いしたらアカン……。しかもそれ、バイクでぶつかった人の落とし物だし。





「こんな姿になってしまった私はやはり研究所にはいられません」って、何か研究所が女人禁制みたいです。まあ、ひかるもマリアも居るのでそんなわけはないのでしょうが。そりゃそうと、一体どこに行くんでしょうね。光子力研究所に戻ったら弓教授が仰天しそうだし、グレートの状況を見た限り、住んでた家はもう無さそうだし。

甲児くんからの連絡はまだ無いのか、って言ってるところを見ると、宇門博士は甲児がどうなったかについて先刻承知なのでしょうかね。







「落ちてた怪しいものを拾って食べてはいけません」と宇門博士が教育しないとダメだったとかそういう話になってるような。

「信じ合う友情の絆」

|2014/8/23(土曜日)-22:45| カテゴリー: グレンダイザー, 蒐集
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グレンダイザーF.C.のスライドアニメ第二弾の紹介です。第一弾は「幻のむこうに死に神を見た」でした。第二弾の本をだいぶ前にオークションで入手してそのままになっていました。今にして思えば白黒ですし印刷もそれなり……ですが、小松原さんや荒木さんの絵に似せて上手く書かれたキャラは大変に魅力的です。

All images and texts are here. Please use auto-translation for each pages.









コマンダーマリオ、けっこう美形です。





敵側の作戦とはいえ、甲児と大介で愛の告白になるあたり、やっぱりみんなこの頃からネタにしとったんかい、と。









このスライドアニメ、ファンのツボを突いてるなあ、と思ったのは、大介さんの髪型なんです。マリアちゃんも居るわけで、コスチュームは後期型の力強いイメージのものに合わせているのですが、髪型は前期型です。真ん中で分けるよりも斜めに流れる感じの前期型の方がかっこいい気がします。

















 羊になってる甲児くんとそれを追いかけ回す大介さんがなかなか楽しいエンディングですね。






デュークが地球に来るまでの時間経過の資料メモ」のその後。イタリアのgonagai.netでの議論のために改めて資料を調べた結果、もう少し絞り込めそうなのでまとめてみた。「TOEI’s description is confusing」のほぼ日本語訳である。

事の発端は、東映アニメのサイトの海外向けの解説に、

After ten years’ travel through space he reaches the earth, and comes to know Dr. Umon, a space scientist. The prince names himself Daisuke Umon, and leads a peaceful life as a member of the Umon Family.

と書かれたことである。
 そのまま訳すと「10年の旅路の後に彼は地球にやってきて、宇宙科学の科学者宇門博士と知り合った。王子は宇門大介と名乗り、宇門家の一員として平穏な暮らしをしていた。」となる。この「10年」という説明が、本編やその他の解説とも合わないのでどう解釈すべきか、というのが、gonagai.netで議論された。

結論からいうと、公式の上記の記述は間違っており、制作資料と本編のみの情報から、デュークがおよそ2年ほどさまよった後に地球に到着したとすれば、キャラクターの年齢も含めて全て矛盾なく説明できる。

まず、議論の前提として、マジンガーワールドは現実の世界と時間軸を共有する物語である、とする。現実におきた出来事のいくつかがマジンガーのストーリーに反映されていることから、このように仮定しても間違いはないと思われる。たとえば、1973年にはオイルショックが起きた。1974/04/21に放映されたマジンガーZの73話には、オイルショックのためボスボロット用のガソリンを買えないという描写がある。

甲児はグレートマジンガーの最終決戦の時にマジンガーZに乗って参戦した。さらに、グレンダイザーの1話では、富士山の上を飛びながらマジンガーZでの戦いを思い出して、「今の俺はマジンガーZの操縦者じゃねぇ」とつぶやいている。つまり、Z、グレート、グレンダイザーは同じ時間軸に並ぶ物語である。(注:東映まんが祭りのZとグレートの交代劇や、グレンダイザー対グレートマジンガーなどが上映されたので、3つの物語が一続きのものだというのは日本人にとっては当たり前だが、イタリアでは放映順序が異なっている上、まんが祭りで上映された内容が編集されずに時間を追って紹介されたわけではないため、話の順番に混乱が生じていた)

これらを踏まえて、3つの物語のタイムラインチャートを描いてみた(クリックで拡大)。

Timeline jpn

このチャートには、次に示した1次資料の情報(本編、シナリオ、設定画)のみを入れた。

  1. 宇門博士が「(デュークと出会ってから)かれこれ2年」と言っている(1975/10/12、第2話).
  2. 宇門大介20歳、兜甲児18歳(第6話シナリオ、1975/11/19放映)
  3. マリアは13歳(49話シナリオ、1976/09/05放映)
  4. 宇門博士が「マリアちゃんはまだ14歳」と言っている(50話、1976/09/12放映)
  5. デュークがフリード星を脱出する直前の年齢は15歳(71話設定画の記載)
  6. マリアがフリード星を脱出する直前の年齢は9歳(設定画の記載)

なお、50話で語られるマリアの年齢は、海外版では16歳に変更されており、時間経過がさらにわかりにくくなっている。ここでは日本版オリジナルの年齢を採用する。

1より、デュークが地球に来たのは1973年の秋となる。

マリアの誕生日はわからないが、3と4から、1976/09/06から1976/09/12の間に14歳の誕生日を迎えたことになる。すると、1971/09/06から1972/09/12の間に含まれる365日間、9歳であれば矛盾しない。

デュークの誕生日もわからないが、2より、1969/10/15から1971/10/05の間に含まれる365日間、15歳であれば矛盾しない。

フリード星滅亡時にデュークは15歳でマリアは9歳であった。二人の年齢がこの条件を満たすのは、1971/09/06から1971/10/05の間なので、フリード星の滅亡はこの期間に起きたと考えられる。

2より、甲児は1972/09/11の時点で15歳である。もし、甲児が1972/04/01においても15歳であれば、高校に入学することができる。これは、マジンガーZで甲児が東城学園高校の生徒であったことと矛盾しない。

グレンダイザー14話(1976/1/4放映)で、宇門博士がデュークに向かって、正月を迎えるのが初めてであると言っている。しかし、デュークは 1974/01/01にも1975/01/01にも日本に居た。単に元旦を迎えるという意味であれば、14話の宇門博士の台詞は意味をなさないことになる。この部分については、地球到着時にデュークが重傷を負っていたので、正月らしい正月を過ごすことができなかったと解釈するしかない。

ということで、公式がこんな適当なことを書いて海外のファンにまで混乱を引き起こすようでは困ります。当時の文芸資料の年齢と合った記述になおしていただきたいところです。