総裁Xによると、総裁Xに地球のことを教えた張本人がラッフェル博士。
 ところで、ラッフェル博士の設定年齢は45歳。南部博士48歳。
 ギャラクターの陰謀に気付いて南部博士が鷲尾健太郎氏をホントワールに送り込んだのが14年前だから、南部博士が34歳の時。当時ラッフェルは31歳。
 総裁Xが地球にやってきたのが数十年前とされている。南部34歳のときには、既に南部が気付く程度にギャラクターが世界各地で勢力を伸ばしていたということは、少なくともこの数年前に総裁Xは地球に来ていないといけない。まあ大雑把に見積もって、仮に、初代ガッチャマンの戦いが始まったのがXが来てから20年後、としてみます。すると、ラッフェル博士は25歳。まあ、優秀だったのでスキップして博士号をとっていてもおかしくはないですが、微妙ですよね。もうちょっとXが来るのが前だったら、ラッフェル博士は学位も持ってない、大学生か大学院生でしょう。
 ラッフェル博士が宇宙の彼方と交信していてXを呼び寄せちゃったという話になってますから、下手すると、学位論文を書くための研究をしていて総裁Xを呼んじゃったと。その結果、対総裁X戦が2回、残ったパーツ野郎総裁Zとの闘いが1回で、地球は大被害。その全てはコイツ一人のせいだったと。
 確か何回目かで南部の前で白状してたと思いますが、南部君にしてみれば「後始末もできんような傍迷惑な研究しやがってコノヤロー!」でしょうよ。鷲尾氏の家庭を壊し、忍者隊の青春を戦いに捧げさせ、南部自身も生涯をギャラクター対策に捧げ、それでも世界各国に戦禍が広がり……。
 ジョーを助けたのはGJだけど、そもそもコイツがそんな物騒なモノを呼び寄せてなければ、ジョーだって大けがしなくて済んだわけで、ねぇ……。

 これが、Xが来たのが30年前だと、原因と結果のギャップがもっと凄まじいことになります。当時ラッフェル君は中学生か高校生あたり。さすがに授業で宇宙との交信はやらんだろうから、課題研究かレポートだかのテーマで「宇宙の彼方と通信してみます」などど言って、やり始めたんでしょう。確か、通信方法も特殊だったはずなので、家の物置かどっかで、ラッフェル少年はせっせと通信機を作っては遊んでたと。そうしたら「信号送ってみたらXさんとお話できちゃいました」。嬉しくなったラッフェル君、「僕達の住んでる地球って星は(以下略)」とくっちゃべったのが、初代、II、Fと続く戦いの全ての原因だったと。「大きくなったら一緒に仕事をしようよ」などと、総裁Xに誘われたにちがいありません。そこは総裁Xですから、いたいけな少年を騙してその気にさせるなど、わけもないことだったのでしょう。レポートの最後に「宇宙には僕達だけじゃないことがわかりました」と、嬉しそうに書いてるラッフェル少年の姿が目に浮かびます。発表をきいた先生も教室で「たいへんよくできました」とか言ってたりして。……嗚呼。

【追記】
 Reeさんの指摘で、

ラッフェル君得意になって発表→教師とクラスメイトに信じてもらえず笑われてバカにされる→今に証拠を突きつけて全員見返してやる→総裁Xを地球にご招待→地球崩壊の危機

 という展開の方がそれらしいかな、と……ご招待するなそんなモノーっ!(笑)