台詞つけてみた(笑)

|2009/11/15(日曜日)-03:06| カテゴリー: ガッチャマン
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 どうしても台詞をつけてみたくなったので……。
 どうしてこういう台詞になったかについては、ガッチャマン鑑賞メモのこれを見てください。

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 いやね、普段からISO本部内に出たゴキブリを踏んで退治してまわってるとしか思えない身のこなしだったわけですよ、南部長官が。
 だからむしろ長官が通った後の片付けをしなければならないISOの職員さん乙、って感じかなぁ。

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 ドM火星アメーバさんとドS南部君再会シーンというか……。
 普通ならここで「アイ・コンタクト」なのだが、アメーバにはそもそも目なんか無いし。”boy meets girl”とナレーション入れてやろうかと思ったんだけど、相手がアメーバじゃ性別なんか無いし。
 もうね、アメーバ相手に何やってんだ……orz。

【追記】
 これから対策を考えなきゃならない火星アメーバがISO内に出現、始末しようとするジョーを慌てて止める南部長官……とくれば、誰だって、その次のシーンは「お、ここから科学者南部の本領発揮か?用心深く捕獲して研究して対策法を忍者隊に指示するのか?」って期待するでしょ。そうしたらいきなり踏んでる。私ゃ、目が点になって椅子からずり落ちかけました。その後も、治療法の発見はうまくいかず、部屋に侵入されたらされたで固まってるし。このシチュエーションで期待される科学者の役割をちっとも果たしてない。偉くなって腕が鈍ったんでしょうかね。
 初代をリアルタイムで見ていたころは、南部博士ってどっちかというとおっかない人で、ミスターパーフェクトみたいなイメージが強かったんですよ。小学生の頃だったんで、こんなのが担任の先生だったらちょっと嫌だな、宿題忘れるとどんな罰が待ってるんだろうな、とか。何て言うか、007に命令出して「任務に失敗しても我々は一切関知しない。なお、このメッセージは自動的に消滅する」とかいかにも言ってきそうな雰囲気だったし。だから、健やジョーには共感できても、南部博士には共感できなかった。それが、Fになるとかなり違うイメージに変わっちゃったというか。
 正直、ガッチャマンの南部博士に萌える日が来るとは思ってなかったわ……。

 ガッチャマンFを見ているのだが、敵役の振る舞いがマジンガー系とだいぶ違うなぁ。
 総裁Zは別格として、トップのエゴボスラー伯爵の下に、武闘派のメカンドル機構師団長と、頭脳派(?)のケンペラー親衛隊長が居る。マジンガー系でこのパターンだと、武闘派と頭脳派で事あるごとに功を焦って足の引っ張り合いを展開するのだが、Fでそういうシーンは皆無に近い。ケンペラーとメカンドルが対立するのは、ケンペラーがエゴボスラー伯爵を追い落とした後、メカンドルが伯爵についていくという形で行われる。
 マジンガーの敵ボスに人徳が無かったのか、それともとことん部下に恵まれなかったのか……。トップと部下の組みあわせがFみたいな感じだったら、見事に成功していた作戦、マジンガーでは多かったんじゃないかな。

調査中。

|2009/11/10(火曜日)-02:26| カテゴリー: ガッチャマン
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スタッフインタビューを手持ちの資料からかき集めて並べてみましたよ。

これによると、

・赤親父を殺した理由:鳥海永行氏の趣味にあわなかったから。吉田竜夫は覆面キャラが好きで、最後まで生きていると思っていた模様。
・ジョー主役になった初代後半:殺す気はなかったが、永行氏がラストを考えるにあたって『次郎長三国志』のラストにインスパイヤされたから。
・Fで南部博士を殺した理由:とんでもない男だからばちがあたったby鳥海尽三。

が判明。初代でのレッドインパルスとジョーの扱い、Fでの南部博士死亡については、必ずしも視聴率対策という感じじゃなかったみたいで、むしろ、監督の価値観や趣味の反映でそうなったみたいです。

 IIのドクターラッフェルとパンドラ博士については現在のところ不明です。
何か記事見かけたらどなたか教えてください。
 時代的にみて、多分、II以降は、制作者サイドの情報が出るとしたら割とリアルタイムでアニメ雑誌で展開、ということになってそうです。これは図書館通いかも。当時のアニメ雑誌全部所蔵してるとすると、やっぱり国立国会図書館頼みの調査ってことに(汗)。

 しかしFのハイパーシュートをプロメテウスの火になぞらえるのなら、鎖に繋がれて肝臓を喰われるのは、南部博士の役回りだろうねぇ。

紙飛行機?

|2009/11/8(日曜日)-02:18| カテゴリー: ガッチャマン
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 ガッチャマンFのガッチャスパルタンのデルタ翼の形が、最初に見た時から何だか紙飛行機に見えて仕方がないのだけど……。まあ、紙飛行機なら飛び出ている部分が下に来るから違うといえば違うんだけどね。

人間関係抜きの成功例

|2009/11/8(日曜日)-00:49| カテゴリー: アニメ関連, ガッチャマン
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 タツノコ系の話題が続きますが(汗)。
創立40周年記念出版の「タツノコプロインサイダーズ」を読んでます。話題はもちろんガッチャマン限定ではないのですが、製作側のスタッフインタビュー集なので……。どうやって作られていたかを知れば、最重視すべき一級資料が何か、ということもわかるんじゃないかと思って。
 Reeさんのところに、南部響子さんがコメントしておられるのだけど、

一年で終わらせる予定が二年に延びたこともあって設定がゆるかったところにほころびが…(苦笑)

が本当なら、人物回りの設定を十分詰めないままに製作を始めたってことになるのかなぁ。
 シリアスだったから無理が出たんでしょうかね。
(1)指令がやってくる
(2)任務のため出撃
(3)敵が悪さする
(4)やっつけて帰ってくる
 の基本フォーマットだけで、人物回りの設定ほとんど無しで話を回した作品としては、同じタツノコのタイムボカンシリーズがある。毎回同じパターンを踏んでいて、キャラやメカを替えて何度もシリーズが放映されたけど、ギャグが入るから倦きさせなかった。
 ガッチャマンを同じようにやるなら、多少順番は逆になるんだけど、
(1)敵が悪さする
(2)指令がやってくる
(3)出撃してやっつける
だけで人物の背景無しでやるという手もあるんだろうけど、シリアスでやる以上はドラマをつくらなければならず(ギャグのパターンを変えて笑いをとることで視聴者を引きつけるという手が使えないから)、そうするとどうしても人物を描かないと物語が成立しなくなってしまう、ということなんだろうなぁ。

資料メモ

|2009/11/7(土曜日)-15:08| カテゴリー: ガッチャマン
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いくつか集めた資料メモ。

○ガッチャマングラフィティ(ガッチャマン全集)……旧版はOVA抜きかと思って、新旧両方揃えてみたが、旧版にもOVAについての記事が入っていたので内容はほとんど変わらない。全話紹介の部分の紙質は、新版の方が良い。旧版は110ページから、放映当時のグッズが紹介されているが、新版では消えている。当時物を集めるなら旧版を活用すべき。新版の方には、コロムビアからのDVDリリース情報がある。旧版では、OVA版の鈴木敏充氏、大倉宏俊氏、福島宏之氏へのインタビューがあるが、新版にはない。梅津泰臣氏、山根公利氏へのインタビューは新旧両方にあり、内容は同じだが掲載ページのレイアウトが異なっている。

○月刊マンガ少年臨時増刊 TVアニメの世界(S53.1.1)
 初代ガッチャマンカラー写真構成。今のようにDVDが出る前は、この形が唯一、放映の内容を映像で知る情報源だったのだろう。
 「アニメと私」コーナーに、冨山敬さんが寄稿しておられた。

○ランデヴー(S52.12.15)
 タツノコアニメ特集。表紙がガッチャマン。
 101話のフィルムストーリー(モノクロ)。「エンサイクローペディア ガッチャニカ」で、ゲストキャラが声優情報付きで紹介されている。主要キャラ設定も簡単に掲載。
吉田竜夫追悼座談会収録。
 その他、超人ロック「新世界戦隊」の連載1回目とか、レイ・ハリーハウゼンのシンドバッドワールド紹介など、別ジャンルのファンにとっても楽しめる内容になっている。

○ジ・アニメ(S55.1.1)
 ガッチャマンF記事で、5人のもう少し詳しい設定が掲載されている。

 今後の探索は、カード裏の文芸資料情報、ひばり書房の初代本、小学館のアニメ名作シリーズII本、実業之日本社のF本、リイド社パーフェクトメモワールF本。他にもあるかも。
 初代コミックスは、吉田竜夫によるものが3巻(?)、エース・ファイヴコミックスが3巻か?

 初代については、放映時期がマジンガーZとほぼ重なっているので、マジンガーZ資料探索のついでにガッチャマンも拾っていくだけで済みそう。いずれはZの幼年誌掲載情報をまずは図書館経由でかき集める予定だったので、コピーが倍になるだけってことか……^^;)。

物語の文法

|2009/11/6(金曜日)-23:20| カテゴリー: 創作
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 いろいろファンフィクを考えているのだけど、プロットを書くときの基本的な指針というか文法になるものが欲しいな、と思って、今読んでいるのがこれ。

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 プロップの本は有名な古典で、ロシア民話の構造の形態分析をやっている。
 アニメの場合は、テクストの代わりにあるのは完成した映像なのだけど、グレンダイザーにせよガッチャマンにせよ、話数がこれだけあれば、もしかしたら各話に対して形態学的分析をかけられるかもしれないな、と思ったり。まあ、そういう見方も楽しいかな、と。

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 こちらは物語生成機械につながる話。虚構を語る場合にどこまで自動生成可能か、といった疑問があるので読みながら考えてみたいんです。また、プロットの構造そのものをどう捉えて記述するかということも知っておきたいですね。
 ファンフィクの場合は、結局のところ自分が読みたい話を書くわけなんだけど、それが一体何なのか、いかなる構造を持ったものなのか、ということをはっきりさせたいんですよ。

 他所様を批判するつもりは毛頭ないのだけど、他の人達のいろんなジャンルのファンフィクを読んでいて、何だか読みづらいなあ、ということがしばしばありまして……。この場合の読みづらいかどうかの基準は、速読したときに頭にすっと入ってくるかどうかなんですけど。

 日本語の表現の問題なのか、そもそもその作者さんと私でキャラクターのとらえ方が違うのか(萌えのポイントが違うのか)、とあれこれ悩んだんですね。で、プロ方の、ファンフィクでない普通の小説と比べた場合でも読みやすさが違うのは、一体何が原因かと悩んだ結果、どうも私は物語を構造で読んでいる、つまり表面に現れたキャラクターの動きや台詞や地の文ではなく、その一段上のプロットの部分を見ているんじゃなかと思い至りまして……。
 同じ書くなら、物語構造の文法まで踏まえた上で、大好きなキャラ達を動かしてみたいなあ、と。できれば、他の誰かに読まれた時に「わかりやすい」物語であってほしいな、と。あと、自分にとって快適な物語って一体何なんだろうな、という疑問も。
 まあ、文学理論の本なんかほとんど生まれて初めて読むわけで、使いこなせるかどうかも疑問なんですが。でも、もし、物語の構造のレベルで文法があるなら、それは習得可能なものなんだろうと。

 コロムビアのガッチャマンDVDvol.3のライナーノーツ。鳥海尽三氏のインタビュー記事より。

——当時、超合金とかで巨大ロボット物の企画が増加しましたが、竜の子は、安易にロボット物に走りませんでしたね。
 僕は、巨大なロボットが簡単に動いたり、自由自在にアクションが出来るものか、と思ってます。しかも、第1話で子供が巨大なロボットを簡単に操縦するなんて、そんな馬鹿なことはありませんよ。もしやるならば、ストーリーの中で段々と解っていくようにやらなければならないわけです。

 ……何だかダイナミッカーに正面から喧嘩売ってる発言。初代ガッチャマンと人気を二分してた操縦型巨大ロボットで、超合金大ヒットの原因を作ったのって、マジンガーZだろう。ガッチャマンが1972/10/1〜1974/9/29の放映、マジンガーZは1972/12/3〜1974/9/1の放映だから、きっちりかぶっている。
 しかし、Zの最初の方は、操縦ができなくて甲児君は困ってたし、グレートの鉄也は最初から戦闘のプロとして訓練されていたことが語られたし、グレンのデュークは元々王族で操縦者だし。ちゃんと最初から見てたのか、と突っ込みたくなった。

 でもまあ、こういう喧嘩はアニメファンとしては歓迎。別の方向にこだわってくれたおかげで、いろんな種類の作品が楽しめる。

よく考えると、南部博士だってとんでもない男だよね。子供達を集めて、宇宙から来たとんでもない野郎と戦わせる訳だから。だから、『ガッチャマンF』の途中で殺してやったんです。
——ばちがあたんたんですね。
そうです。

 ……南部博士殺したのってそういう理由だったんかいorz。