「ありゃりゃ狩っちまった……」で、70年代末に格闘シーンを差し替えられた米国放映版全85話のDVDを、競り合って争いの末ゲットした話を書いた。しかし、その後、商品の紹介をしていなかった。その理由は……

 送られてきたのが見事な海賊版、っつーか、もろ違法コピー品だった

からであるorz。
 このコピー、15枚のDVDのセットで、85話に加えて、映画(日本の映画版ガッチャマンとは異なる内容で、やはりTV版から編集されたもの)や、映像ギャラリーなどのボーナスディスクが含まれていた。ジャケ絵はクオリティの悪いカラーコピーで、ディスクは市販のDVDの真っ白いもので、ディスク番号だけマジックで書いてある。ジャケ絵の裏を見ると、Region 2 PALとなっていた。しかし出品者は、Region1のUS版だから視聴環境はあるかと私に訊き、私はYesと書き送ったりもした。つまりオリジナルはUSのものではなくてヨーロッパのものだったらしい。
 推察するに、元々ヨーロッパで出されたものを北米で見られるようにするために、Regeion1のNTSCに変換したものということなのだろう。そのコピーを違法販売していたのを知らずに競り合ってまで私がゲットしたと。そらまあ、商品説明には「レア物です」とは書いてあっても「違法コピー品です」とは書いてないから、モノが来るまでわからないわな。ジャケ絵の写真は出ていたけど、単に写真うつりが悪いのかモノがコピーなのかの判定は見ただけでは難しいし。
 さすがに、この先、US当時モノを話題にするのに「ソースはオークションで獲った違法コピーです」とは言えんわなぁ(汗)。
 ジャケットに販売元のウェブサイトのURLが書いてあったから、見に行って、正規版があるなら買い直そうと思ってカタログを調べたけど、とっくに絶版になったらしく、実体も影も見当たらず。USのebayオークションで出回っている6巻セットのヤツは、85話分のうちの何話かと、日本版のガッチャマンの吹き替えに、ポルトガル語版とかがオマケで入っている代物だから、それはそれで面白そうなんだけども、US版を全話通して見るという目的は達成できない。このコピーしか85話を見る方法が無いなら仕方無いか、と思って半ばあきらめていた。そうしたら、先日、DVD12枚からなる85話セットが、即決価格指定で出品されていた。しかも、競り合った価格よりかなり安かった。出品はUSからではなくUKから。これは、と思って速攻で購入決定。それが、今日とどいた。
 今度はちゃんと、装丁から見ても権利関係の記載からみても、正真正銘の向こうの正規版だった。そしてDVD-BOXの箱を開けて出てきたのは……先だってコピーを入手したのと同じレイアウト、同じメーカーのジャケ絵だった。
 ディスクの対応を確認すると、コピー品の方は同じ内容を15枚に分割してあって、ジャケ絵もそのように作られている。ジャケ絵をパクッて同じデザインにするほどの手間をかけたとも思えない。多分、もとの正規版が2回くらい販売というか再版されて、全く同じ内容で15枚セットのものと12枚セットが出ていたのではないだろうか。
 正規版の箱には、Universal Studio(UK)がEU限定で販売、と書いてあって、Sandy Frank Film Syndicationのコピーライトマークもついている。北米版の85話セットはそもそも存在しないのかなぁ……。

 まーでもこれで晴れてUS当時版について紹介できまつ。v(^^)v

 なお、今出ているGatchamanのDVD-BOXシリーズ(英語吹き替え版)は、日本のガッチャマンをそのまま吹き替えたものになっており、登場人物の名前も、日本のものに準拠している。この間いくつか手に入れたもので確認してみたら、南部博士への呼びかけはSecurity Chief AndersonじゃなくてDr. Nambuとなってるし、諸君の名前も同様。