個人的照準器祭り(その3)

|2013/3/30(土曜日)-20:36| カテゴリー: トイガン, 雑記
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 ちょっと面白そうなハンドガン用のタクティカルライトを見かけたので、e-bayで買ったわけですよ。そうしたらDHLから電話がかかってきました。曰く「これ一体何ですか。銃の形してるんですが」と。
 買ったのは数センチ角くらいの電池入れて点灯するLEDライトとレーザーポインターが一体となった製品だから、サイコロと言われる可能性はあっても銃の形のはずがない。しかしハンドガン用のパーツであることは確かなわけで、銃社会のアメリカは一体どんな雰囲気満載のパッケージで発送したのかと(汗)。
 まあ、通関手続きで揉めても仕方がないので、「確かにハンドガンにつけるものではあるが商品としてはLEDライトとレーザーポインターです。必要なら中を開けて、銃っぽいものは入ってなくて、四角い数cm角くらいの直方体に近い形の部品や電池やドライバーみたいなものが入ってることを確認してください。日本では銃刀法適合のオモチャの銃につけて遊ぶ用途で使うだけのものです」と説明しました。確認後もう一度電話がかかってきたので、税関には「LEDライトとレーザーポインター、と書いて出してください」と念押しします。「タクティカルライト」というカテゴリーの製品なんですが、銃器類の規制に神経質すぎる日本だと、銃用の部品と思われただけでトラブルになる可能性があります。改造拳銃への部品転用可能かとか疑われると、直接殺傷能力を強化するものではない単なるアクセサリーだと説明するのが面倒くさいことになりそうです。
 で、届いたパッケージがこれ。

Parts10

 確かに、銃口っぽい形の四角い箱に取り付けた状態が見えるようになっています。こうやって取り付けるんだよ、ということが見ただけでわかるパッケージデザインはなかなか良いと思いますが、日本人にはちと刺激が強かったか……orz。
 中を見れば、取り締まりが厳しい日本でも安心な品物であることが丸わかりになります。四角いプラスチックの箱に、それより小さなよくわからんパーツがくっついてるだけ(笑)。
 「どこが銃やねん」以前に、この商品だけ見て何をするものか即座にわかるなら、その人はマニアです多分。

Parts11

 アメリカ製なので、当然、マニュアルは全部英語。私が買ったのは、Cシリーズと言われているものですが、ライト部分がもっと大きなXシリーズというのもこの会社では出していて、マニュアルは共通です。前半がCシリーズ、後半がXシリーズの説明になっていました。
 こいつの特徴は、取り付けっぱなしで携帯できるということです。右下の写真のように、銃本体に装着したまま入れられるホルスターをこの会社が出しています。これがまた優れもので、銃を抜くためにホルスター中央部を押すと、同時にレーザーが点灯して、抜くなり照準が可能という、さすが銃社会ならではのアイデア商品です。

Parts12
 取り付けるには一旦はずさないといけないので、開封して外してみました。
 やはり、Class IIIaのレーザーですから、個人での所持はOKですが日本では販売できません。
 DHLにも「個人利用ですね」と訊かれました。もちろん「はい」と答えました。まあ、1個しか買ってなかったので、他人には売りません、という説明も楽でした。
 右側が本体です。手前が、取り付けた時に銃口側にきます。でかい円形の蓋は電池ケースで、左がレーザー、右がLEDライトです。小型なのでLEDライトはそんなに明るくなく、100ルーメンです。
 銃口……に見えたのはプラスチックの箱で、蓋をあけると、電池や、レール取り付け用の部品がいろいろ入っていました。規格が違うので、どんなものにもそれなりに取り付けられるように、ということのようです。

 マルイのP226Rにとりつけるとこんな感じでした。延長レールは不要で、ピカティニーレール用のアダプターにつけかえて、一番トリガーに近い位置で固定できるネジ穴を選んで固定。ゼロイン調整用のネジ穴は側面の前の方に2カ所あって、専用の六角レンチが付属しています。

Parts13

 個人的照準器祭り(その2)で紹介したBARSCAの製品は、P226に取り付ける時には延長レールが必要で、その分だけ取り付け位置が下になりました。すると、トリガーガードの下の角あたりにスイッチがきてしまい、私の手のサイズだと片手で操作はかなり難しいんですね。かなり手が大きくて指が長い人でないと、片手操作は無理でしょう。しかし、この製品は、延長レールなしに取り付けが可能です。丸いボタンがスイッチで、トリガーガードの上の部分にきます。この位置は、トリガーに指をかけずに構えた時の人差し指の位置になります。私の手のサイズでも、片手でON/OFFできます。丸いスイッチは左側にもあって、左右の動作は同じですから、左利きの人でも同じに使える製品に仕上がっています。
 点灯モードの切り替えは面倒です。左右のボタン同時ちょっと長押しで、レーザーのみ点灯、レーザーとLED同時点灯、レーザー点灯LED点滅、レーザー点滅、レーザー点滅LED点灯、LEDのみ点灯、と順に切り替わります。一旦切り替えた後は、次に左右のどちらかのスイッチを入れると、決めたモードで動作開始になります。今どういう状態になっているか、スイッチを入れてみるまでわからないわけです。前にどうしたか忘れた頃に使うと、レーザーのつもりでLEDしか点かないとか、その逆とか起こりそうです。点灯方式を頻繁に切り替えるのではなく、使う人が気に入った点灯モードにしてあまり変更しないという使い方を想定しているみたいです。点滅モード無しで、レーザー、LED、両方の3択のスイッチを別につける方がシンプルな気がしますが、ホルスターに入れるとなると余計なでっぱりがある方がまずいのかもしれませんね。

 日本のパーツショップで気に入ったものが見つからなくても、あきらめずに本場のアメリカのサイトを回って個人輸入するといろいろ楽しめますね。



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