新サーバもそれなりに稼働を始めたので安心していたのだが、いろいろテンパっててメールの受信確認はしたけど送信確認はしてなかった。まあ設定に間違いはないだろうということで安心していて、今日送信しようとしたらできない。メールサーバに接続できないというメッセージが出る。
 最初は自分の設定を疑ってサーバを調べた。ひょっとしてポート開いてないんじゃ……と、
sockstat -4l
したら、ちゃんと25番ポートでメールサーバが待ち受けている。
 これはひょっとしてOutbound Port 25 Blockingか、ということで確認を開始。
 まず、さくらのVPSサーバから出て行く方のチェック。
nslookup -type=mx gmail.com
して出てきたサーバの一つに
telnet alt1.gmail-smtp-in.l.google.com 25
とやって接続を確認した。つまりVPSから外に向かう方は25番ポートが開いている。
 次に、手元のMacのターミナルを開いて同じことをしたら、
telnet alt1.gmail-smtp-in.l.google.com 25
Trying 74.125.193.26…
telnet: connect to address 74.125.193.26: Operation timed out
telnet: Unable to connect to remote host
となってつながらない。つまり使っているプロバイダが25番ポートへの接続をブロックしている。ということは、submissionポート(587)を使うしかない。
 /etc/postfix/master.cfの
submission inet n – n – – smtpd
を活かし、オプションとして、
-o smtpd_etrn_restrictions=reject
のみを設定してpostfix reloadで設定を読み込ませる。
 ウチはちょっと古い方式の、qpopper+dracdでpop before smtpをやってるので、SMTP AUTHはさしあたり必要ない。
 dracをつかう設定は、main.cfの方で、
smtpd_recipient_restrictions = permit_mynetworks, check_client_access,btree:/usr/local/etc/dracd,check_relay_domains,reject
とやってるるので、オプションのclient_restrictionで指定する必要は無い。
 次にThunderbirdのアカウント設定のウィンドウを開き、左側のアカウントリストの一番下のサーバ設定を開く。サーバにこのサーバを指定し、接続ポートとして587を指定、パスワード認証も暗号化も一切無しにしておく(認証はpopperとdracがやるので)。これでメールを送れるようになった。やれやれ。

 固定ページの方、最近の更新一覧のポートレットが出ない。ポートレットは設定してあるんだけど、ログインした時しか見えないから、見に来てくれた人への案内にならない。出す方法は無いものかと思ったのだけど、どうもログイン時しか出ないのが仕様らしい。
 一旦、トップノードにコレクションを追加しコレクションの条件を更新日順に出すように指定して保存。そうするとナビゲーションの中にコレクションが追加されるので、編集してナビゲーションから除外する。その次に、コレクションポートレットを新たに追加し、今作ったコレクションを出すように指定すると、ログインしなくても目次の下に別囲みで最近の更新情報が出る。

 先週末あたりから新サーバーに移行して作業してます。ドメインは変わりません。
 サーバー移行した最大の理由は、自分でhtmlファイルやらフォルダやらの構造を維持しつつ、目次のナビゲーションと矛盾しないように編集するには内容が増えすぎてそろそろ限界だったからなんです。ディスクの容量はまだ充分だったのですが管理の手間を何とか楽にしたい。
 それならば何かCMSを、と思ったのですが、私のところは固定ページが多いのでブログでやるには不向きです。いろいろ考えてPloneを導入することにしました。ところがPloneはこれまで使っていたさくらのレンタルサーバーでは動かせないのです。共用のレンタルサーバーは独自CGIまでしか許してくれないのですが、Ploneを使うとなると常にデーモンを起動しておかないといけない。自分で管理者をやれるサーバーでないと無理です。しかし専用サーバーは値段が高いので手出しができません。いろいろ検討した結果、さくらのVPSを使うことにしました。こちらはOSのインストールも含めて何を入れようが自由です。ちょうどVPSの2Gがキャンペーン期間で初期費用0円だったので、思い切って借りることにしました。
 レンタルサーバーならお仕着せのブログが用意されていたり、メールも登録するだけで使えたり、ホームページも決まったディレクトリにhtmlファイルを置くだけで作れたりするのですが、VPSは全部自分でやらないといけません。ご利用上の注意にも、

さくらのVPSは、お客様にサーバのroot(管理者)権限をお渡しするサービスです。「さくらのレンタルサーバ」などの共用レンタルサーバと異なり、サーバ・OSの設定やアプリケーションのインストール、セキュリティ対策などの運用管理もお客様の作業です。ご利用のOSに関する専門的なサーバ運用知識が必要となりますので、ご注意ください。

と書いてあります。
 ということで、夏頃に借りて、間にコミケも挟みながらちょこちょこ作業してました。
 VPSにするとどんな作業が必要になるかというと……。
 OSをFreeBSDに入れ替え、最初にemacs、proftpdを入れてファイルの編集や入れ替えを手元のパソコンからできるようにします。ウェブサーバーとしてapache2、続いてデータベースのMySQL、PHP、PHPmyadminをインストール。このあたりはWordPressのブログを動かしたり、チャットを動かしたりするのに必要になります。次にPloneをインストールし、これまで手元のパソコンのDreamweaverなどで編集していたコンテンツを手作業でこつこつ登録しました。
 掲示板システムは、WordPressで動くSimplePressというフォーラムシステムが便利そうだったのでインストールして、イラスト掲示板の内容を手作業で移しました。この作業が大体終わったのが年明けの1月半ばです。イラスト掲示板でない方の掲示板の内容は移転に時間がかかりそうだったので、一旦そのまま持ってくることにしました。掲示板のSPAM対策はあんまり強力ではないので、WordPressで使えるAkismetというスパム捕捉システムに任せた方が管理が楽だということで、移行を考えたのでした。
 WordPressで作っているブログの内容はそのまま移転ということで、まずデータベーステーブルをダウンロードし新サーバに登録、その後WordPressのインストールディレクトリの全内容をダウンロードして新サーバにアップロードし、投稿画像が入るディレクトリのパーミッションのみ変更。こっそり裏で動いてるアップローダも内容全コピーとパーミッションの書き換えで動作を確認。
 このへんまでできたところで、メールの送受信をしないといけないので、Postfixを入れます。ちょっと古いやり方ですが、APOP認証&POP before SMTPにして接続を制限するため、Dracとqpopperをインストール。メール送受信のテストはドメイン名を新サーバに変更してからでないとできないので、さくらのDNSの登録先を新サーバに向けます。
 最初、popperでの接続ができなかったので焦りました。インストールに問題はないのに何故だろうと。メールトラブルのまま放置すると、せっかく来たメールを落としかねないですから(汗)。MacのMailでやってみたら接続はできたので、設定を見直したら、Thunderbirdの設定でユーザー名を入れるところにメールアドレスが入ってて、むしろレンタルサーバーのメールの方がなぜこれまで接続できていたのか不思議、という……。
 チャットも全ファイルの移転をしたのですが、新サーバのPHPのバージョンが上がってWarningが出始めたので、日付取得の直前にタイムゾーンを設定する一文を追加し、書き込みディレクトリと一部ファイルのパーミッション変更で無事動作。
 これまで作っていたブログやチャットにアクセスがあったときはそのまま受け付け、通常のページへのアクセスの時はPloneに振り分けるため、apacheのVirtualHostとRewriteRuleの設定をしました。Ploneは単独でapacheとは無関係に動くウェブサーバーで、使用しているポートも異なっているからです。
 レンタルサーバーお仕着せのwebalizerも当然無いので、自分で入れることになります。ソースから入れようとすると、入っているはずのlibpngが無いといって途中で止まってしまい、libpngを入れても改善しないので、BSDのPortsから入れるのですが、ちょっとしたコツが必要です。apacheのログを解析する時、検索ワードも拾ってくるのですが、検索ワードはUTF-8で格納されています。ところが、webalizerは歴史のあるプログラムなので、日本語コードがEUC-JPのため、そのまま入れると検索ワードのところだけが文字化けします。ですから、/usr/ports/japanese/webalizerでmake installをいきなりやらず、make extractとmake patchを実行してソースコードの展開とパッチ当てまでをまずやり、ダウンロードされたソースのlangディレクトリの下のwebalizer_lang.japaneseをnkfでUTF-8に変換します。このあと普通にコンパイルしてインストールすると、日本語部分がUTF-8になった解析結果を出力してくれます。後は、webalizer.confで生成するhtmlファイルのヘッダの文字コードがx-euc-jpとなっている部分をUTF-8に書き換えるだけです。ただ……書き換えてもEUCのままなのでなんでだろうと思ってさんざんやり直した結果……ブラウザのキャッシュが悪さしてましたorz。開発環境用に毎回全キャッシュをクリアするブラウザも1つ用意しておいた方が良さそうです。
 バックアップは、MySQLのダンプと、PloneのData.fsとblobstorage、apacheで設定してDocumentrootの全内容をtarで固めて別ディレクトリに保存し、それをパソコンで定期的にダウンロードという手順にしました。

【よくなったところ】

  • コンテンツ管理は圧倒的に楽。ファイルの内容を登録するだけで自動的にナビゲーションツリーに出るので目次の編集が不要。内容の編集のみに集中できる。
  • カスタムCSSの設定はPloneのZMIのplone_skins/custom/ploneCustom.cssに一括登録。これまでのように、ディレクトリを掘った時にCSSへのパスを気にする必要は全くなくなった。
  • ブログにちょっと多めの画像を貼り付けると共用サーバーの帯域制限に引っかかってしばらく通信できなくなったりしてたのだけど、VPSにその制限はない。

 まあ全体として自由度は格段に増しました。その分作業も増えたけど(笑)。

【不具合が出たところ】

  • Perlのcgiを使おうとするとBad Requestで全滅。apacheのmod_rewriteの設定がまずいらしい。Plone 4 Bookの通りに設定したけどダメっぽいし、いくつかできそうなことを試したがが改善せず。PHPしか使ってなかったのが幸いして差しさわりはないが……。

 まあこんなことをしていたので、この半年ばかり、ブログの更新をするどころじゃありませんでしたorz。やっと一通りの作業が終わったので、これからはぼちぼち内容の更新も再開したいと思います。

 とりあえず旧イラスト掲示板は閉鎖。スパム以外の全コンテンツを新フォーラムに移行終了。サーバー移転後に凍結状態で閲覧できるようにします。
 そりゃそうと、新BBSはフォーラムシステムなので過去ログ移行が難航してる。まず、メジャーじゃないBBSのデータ移行スクリプトなどそもそも存在しないので完全に手作業になる。管理者であれば、別のメンバーで投稿できるので、他の人達のハンドル名での投稿して日時も当時に合わせることはできるのだけど、基本がメンバー制なので、ゲストの投稿のハンドル名を好きに入れての投稿はできない。じゃあ、ゲストで普通に投稿して日付だけ過去のものに……と思ったが、一旦投稿すると日付の編集ができないシステム。
 過去に投稿してくださった人の名前でとりあえずアカウントを作り、管理者権限でその名前で過去ログを入れ直すんだけど、それをやってる間、そのハンドル名を使ってる人は投稿できない。仮パスワードとダミーメアドで登録してあるだけなのでログインができないし、じゃあゲストで、と思ってもゲストが登録メンバーと同じ投稿者名を名乗れないという面倒な仕様……。全ログを移動させて、移動のために登録したメンバーを削除してゲストに戻してから運用開始になる。
 いっそphpBBか、と思ったのだけど、スパム対策を見た限りではakismetで捕捉できるwordpressの方が優秀っぽい。

 先が長いわこれは……。

 さて、大体容れ物が出来たんで古い掲示板のログをぽつぽつと手作業でコピペしてますが、何となく時計が変。というか何時間か遅れている。調べたら、ntpdが動いてない。
 そりゃ時計は狂うわなあ、ということで、ntpd自動起動に設定。

/etc/ntpd.confに、

restrict default ignore
restrict -6 default ignore
restrict 127.0.0.1
restrict ntp1.sakura.ad.jp kod nomodify notrap nopeer noquery
server ntp1.sakura.ad.jp

と書いて、/etc/rc.confに

ntpd_enable=”YES”
ntpd_config=”/etc/ntp.conf”

これで、リブートすれば自動起動のはず。

しかし作業中なのでリブートはしたくないから、
ntpdate -b -v ntp1.sakura.ad.jp
とやって時計あわせ。
hwclock –systohc
の後、
/etc/rc.d/ntpd start
で一応走ってくれた。後は様子見ですね。さくらのntpサーバがこけるようなら他を見に行くようにするだけだし。

 htmlのページについては、ちまちまと手作業でコピペすれば何とかなりそうな状態になったので、次は掲示板をどうするか考えなければなりません。
 元々、PHPの掲示板とイラスト掲示板を設置していたのですが、PHP5.5.3に上げたところ、動かなくなるものが出てきました。個人の方が作って配付しておられたものだけではなく、メジャーなのもダメです。XoopsはPHP5.4以上でエラーが出てインストールできず。今週やってみたところ、Joolma!も、ウェブインストーラが最初の画面から先に進まないという状態でした。スクリプト混在はいろいろと大変なので、できればメジャーなものを使いたいと思ったのですが、フォーラム系の機能で最有力候補とあてにしていたXoopsの対応が遅れまくっているという……。Ploneは、大量の情報発信を大人数でやるにはいいのですが、とことんBBSには不向きなんですね。フォーラム系のアドオンは無いに等しい上、qPloneCommentという凶悪なのがありました。Plone3でスレッド式のBBSが作れる数少ないアドオンだったんですが、こいつを使ってしまうとPlone4に上げた時のデータマイグレーションができず、海外でも途方に暮れてる人続出で対策の目処立たず、という。木に竹を接ぐようなことはするもんじゃない、とガクブルでした(汗)。
 探し回った結果、このブログと同じWordPressでできるんじゃないか、とという情報がひっかかりました。WordPressのサポートフォーラムのシステムのbbPressが良いらしい、と。バージョン1は独立のアプリだったのですが2からはWPのプラグインて提供されてます。入れてみたところ、一応コメントの書き込みはできますが、いわゆるフォーラムの外見にするのが大変。テーマは無料のがいろいろあるのですが、どれを持って来てもテーマが壊れています、と出て動かない。さらに調べると、最新版はWPと完全統合で、WPのウィジェットを配置することでフォーラムのレイアウトができるというしくみでした。使えそうなプラグインも拾ってきて、画像投稿もできるところまで確認しましたが、やはりレイアウトの壁が。
 他にも無いのかと探した結果、SimplePressというのがあって設置が比較的簡単そうだという結論になりました。本体はWPのプラグインで、最初からそこそこフォーラムっぽいテーマが提供されています。無料でダウンロードできる本体とテーマだけで最低限のことはできますが、プラグインとサポートフォーラムへの参加、ユーザーズガイドが有料です。開発元の有料コンテンツへのアクセス2ヶ月分が$49。根性を入れて調べれば何もなしで何とかなるかもしれませんが、時間が無駄な上、画像投稿のプラグインはどのみち有料でないと手に入りません。ということで、思い切って2ヶ月分の料金を払ってみました。アメリカの会社なのでマニュアルは全部英語、メールでのサポートは受け付けておらずサポートフォーラムのみですがそちらも英語ですが、対応はいい感じです。トラブルの報告を英語でやりとりするつもりなら、有料なだけに逆に安心かも。海外製なので潜在的なユーザーの数が違いますし。一旦設置してしまえば、次に問題が起きたときにまた2ヶ月有効のサポート料を払って質問しに行けばいいので、まあ納得できる課金モデルかな、と。

 ということで、フォーラムを作るためのWordPress用のデータベースをphpMyAdminで作ります。日本語版WordPressをダウンロードしてきて展開、出来たディレクトリをbbsと名前を変えます。wp-config-sample.phpをwp-config.phpに名前を変えて、データベースの名前とデータベースの使用者とそのパスワードを設定し、認証用キーを(設定ファイルに書いてあるURLにアクセスして出た結果で)上書き。
 ここで、問題になるのがファイルのパーミッションです。PHPをcgiモードにしないで動かした場合、httpdを走らせているユーザーの書き込み権限が無いと、プラグインやらテーマやらが全くインストールできません。かといってcgiモードにも脆弱性が指摘されていたりします。仕方がないのでインストールディレクトリ以下の所有者をnobodyにするという解決に。これをやらなければ、今度はディレクトリのパーミッションを777にする羽目になってそれはそれでどうよ、という状態ですから。
 編集後、wp-content/pluginsの下にsimple-press本体を入れてしまいます。インストール後、ブラウザでブログを見るのと同じようにアクセスすれば、インストーラが立ち上がります。あらかじめ決めておいた管理者名とパスワードを入れて終了。
 WPにログインできるようになったので、ログインして、WPのプラグインのakismetと日本語のプラグインを有効にし、jQuery UpdaterとJQuery UI WIdgetsをインストールして有効に。このあと、SimplePressを有効化→Installと進みますが、ボタンをクリックするだけで終了。
 SPのプラグインやテーマはWP本体とは別なので、アップロードはSPのコントロールパネルからしないといけません。どれを有効にするかの切り替えもSPのコントロールパネルから行います。
 とりあえずテーマはいろいろ試したかったので全部、といっても3種類ですが、もらってきました。
 プラグインは
ban○
 投稿規制をするためのもの。
captcha
 イメージをdrag&dropするもの。ガラケーだと操作自体ができなさそう……。
pupload○
 画像添付を可能にする。
policy-doc○
 フォーラムポリシーを表示
post-as○
 別のユーザの名前で投稿する。ただ、ゲストユーザーではなく登録ユーザーでなければならない。
post-preview
 投稿前にプレビューする機能をつける。
spam-registrations
 スパム目的で投稿したユーザーを削除する。
tinymce-richtext
 編集をtinymceにする。
upload-viewer
 アップロードした画像を見るためのもの。
をとりあえず入れました。荒らし対策&過去ログ収納作業に使えそうなものを優先的に、です。

 運用のしくみは、まずユーザーグループを作り、そのグループに対してフォーラムを作る、という形です。グループごとにフォーラムを管理するということが想定されています。今回、メンバーにならなくても投稿できるようにしたいので、BBSとイラスト掲示板を作ったら、アクセス制御は、Guest: LImited, Member:Standard, Moderator:Moderatorにします。
 その後、メニューから設定。

Optionsメニュー
General Display Settingsで
Remove page title completely ON

Member Settingsで
Disallow members not logged in to post as guests OFF ゲスト投稿を許可。

Componentsメニュー
File Uploadで、
Maximum size of thumbnailsを300に。
画像ファイルサイズを5MBに。

Permissions
Manage Permission Sets
Limited AccessのCreatingセクションで、Can use smileys in posts をON。
Standard AccessのCreatingセクションで、Can use smileys in posts をON。
さらにUploadを全て許可。

WordPressの方の設定

一般設定で誰でもユーザー登録ができるようにする。ただし購読者。
表示設定で固定ページをForumに。
外観はTwenty Twelveを選ぶ。
メインサイドバーは空に。

 これで、トップにアクセスしたらフォーラムが見えるようにできました。

 ただ、投稿してからの投稿日付変更ができないこと、許可されていれば別名での投稿ができるが使える別名はユーザー登録されていなければならないという条件付なので、一旦、ハンドル名のユーザーを登録してその名前で過去ログを突っ込んだ後、ユーザーを削除する(後で本人が投稿しに来た時にできるようにするため)という作業が必要になります。bbPressだと1つ1つの投稿はWPの投稿機能を使っていたので、WPの記事編集メニューから投稿日付の変更ができたのですが……。まあ、掲示板の過去ログはそんなに多くないし……と思ったら、多くないのは移行に手間がかかるイラスト掲示板の方で、BBSはなんだかんだで1000越えてるがなorz。一応、途中でスパムを消したりはしたので少しは減ってるでしょうが。ナンテコッタイ。

 Ploneのインストールができて、Diazoテーマを3つほどもらってきたのだけど、Schools Themeが良さそうなのでこいつを編集して元サイトに近いイメージになるように作ってみます。

 トップ画像のサイズは993*107px。トップイメージ、ロゴバックグラウンド、ploneロゴ、の順に重ねて表示されている。まず、トップイメージのロゴを 993*107pxになるように編集。bg-header.jpgという名前で、Themingメニューの使用中のthemeのimagesの下にアップ。bg-logo.pngをbg-logo.org.pngとリネーム。ロゴの非表示の方法がわからなかったので1×1ピクセルのみの透明画像を制作、logo.pngとして保存
ZMIの、/FrontierLine/portal_skins/customに移動。プルダウンメニューからimageを選ぶ。IDをlogo.png、タイトル無し、ファイルを選択。logo.png自体を消すとエラーになるので苦肉の策。

 しかし、http://133.242.169.139:8080/FrontierLine/@@manage-viewletsでビユーレットの表示非表示がある程度コントロールでき、ロゴを出すかどうかもこれで制御できたのだった。
 気を取り直してフッタ部分をいじる。
 まず、manage-viewletsでViewlet: plone.colophon (1)を隠す。
 ZMIの/FrontierLine/portal_view_customizationsに移動。zope.interface.Interfaceの下の、plone-footerを選んで編集。


<div i18n:domain="plone"
     id="portal-footer">
          <p>
Ryo Hirokawa Presents. All Right Reserved. Powerd by Plone & python.
          </p>
</div>

にする。

 トップ画像に重なっているスローガンの変更。画像との位置関係から、スローガンは無い方がいいので出さないようにする。
Site Setup -> Theming -> Advanced Settings tab. パラメータ式の中の、
slogan = string:Free Theme for Plone
を変更。日本語を使うなら、
slogan = python:path(‘context/slogan|string:’).decode(‘utf-8’, ‘ignore’
)
とした上で、Site Setup -> Zope Management Interface settings -> Properties tab add a new property slogan, type string, value your slogan and save.
今回はトップ画像のレイアウト上、スローガンは邪魔なので空欄に。つまりslogan = string:の後に何も入れないでおく。

 トップページについては、インストール時に書き込まれたページを削除し、新たにご案内のページを作ったら、表示→表示形式で、デフォルト表示アイテムを選択、でどれを出すか決める。

 左右のポートレットにメニューが出るのはいいのだが、トップ画像のすぐ下にグローバルナビが何行にもわたって出るのは見苦しい。
 ZMIで/FrontierLine/portal_view_customizations/zope.interface.interface-plone.global_sections
を編集。


  <ul id="portal-globalnav"
        tal:define="selected_tab python:view.selected_portal_tab"
        ><tal:tabs tal:repeat="tab portal_tabs"
        >&;t;li tal:define="tid tab/id"
             tal:attributes="id string:portaltab-${tid};
                            class python:selected_tab==tid and 'selected' or 'plain'"
            ><a href=""
               tal:content="tab/name"
               tal:attributes="href tab/url;
                               title tab/description|nothing;">
            Tab Name
            </a></li></tal:tabs></ul>

を削除するとグローバルナビが消える。

 元のhtmlファイルで使っていたCSSは、themingで選んだスタイルのstyles.cssに追加すると反映されるようになる。

 さて、apacheとPHPとMySQLが入ったので、これで日記帳とかはいつでも引っ越せます。次は、htmlで作っていたページの移行です。無料のCMSはいくつかありますが、ploneが良さそうなので使ってみることにします。
 ploneを走らせる場合、sudoコマンドでrootでないユーザーで実行するのですが、FreeBSDにsudoは入っていません。なので先に入れます。
cd /usr/ports/security/sudo
make install

オプションはデフォルトのまま。AUDITのみ選択。
設定はvisudoで行うが、何もしなくてもインストールはできるし使えます。

 plone最新版は4.3.1r1ですが、
libxml2 must be version 2.7.8 or greater; libxslt must be 1.1.26 or greater.
が条件です。最新版のportsを確認してもこれよりバージョン番号は小さいです。ということで、ソースから入れることになります。
 ソースをもらってきましょう。
ftp xmlsoft.org
get libxml2-2.9.1.tar.gz
get libxslt-1.1.28.tar.gz

 libxmlの前にiconvを入れないとダメです。もらってきましょう。
ftp ftp.gnu.org
cd /gnu/libiconv
get libiconv-1.9.2.tar.gz

tar zxvf libiconv-1.9.2.tar.gz
cd libiconv-1.9.2
./configure
make check
make install

tar zxvf libxml2-2.9.1.tar.gz
cd libxml2-2.9.1
./configure
make install

tar zxvf libxslt-1.1.28.tar.gz
cd libxslt-1.1.28
./configure
make install

 準備ができたのでploneを入れます。plone.orgからソースをもらってきます。
tar zxvf Plone-4.3.1r1-UnifiedInstaller.tgz
cd Plone-4.3.1r1-UnifiedInstaller
./install.sh –build-python –password=******* –target=/usr/local/Plone standalone

 ******には初期パスワードを入れます。–passwordを指定しなければインストーラが勝手にパスワードを設定してくれます。

 なぜか1回目は、
Python build has failed.
Installation has failed
になりました。インストールログを見ると、最後の方に、
pybuilddir.txt: No such file or directory
と出ています。
 もう一回同じオプションで./install.shを実行すると、今度は問題なくインストールが終了しました。
 起動します。このバージョンから、ploneではなくplone_daemonが実行ユーザになりました。
sudo -u plone_daemon /usr/local/Plone/zinstance/bin/plonectl start
ps auxして動いていることを確認したら、
http://133.242.169.139:8080/
にアクセス。新しいサイトをつくるかきいてくるので、
サイト名 FrontierLine
説明 Frontier Line
言語 日本語
を選びます。これで、
http://133.242.169.139:8080/FrontierLine
で、サイトを見ることができます。初期パスワードでploneに入った後、ユーザーを作って管理権限を与えてサイト管理者にします。
 停止は、
sudo -u plone_daemon /usr/local/Plone/zinstance/bin/plonectl stop
です。

 自動起動の設定ファイルは、ソースを展開したディレクトリPlone-4.3.1r1-UnifiedInstaller/init_scripts/FreeBSDの下にあります。README.txtの通りに、standaloneの場合は、
cp zope2_10 /usr/local/etc/rc.d
chmod 555 /usr/local/etc/rc.d/zope2_10

 /etc/rc.confに、
zope2_10_enable=”YES”
zope2_10_instances=”/opt/Plone-3.0/zinstance”
を追加します。