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F-37話:よみがえれガッチャマン

 健の細胞破壊を止めるために、人体工学研究所にバイオリアクターを借りに行くが、ギャラクターに襲われる。バイオリアクターをISOに運んでいる間、南部達が応戦、忍者隊が来てギャラクターをやっつける。

チェックポイント

  • 健の体の細胞破壊が進む。
  • 人体工学研究所の細胞活性装置登場。
  • 南部抹殺がギャラクターの今回の目標。
  • 銃撃戦をやる南部長官。
  • めずらしくジュンにひっぱたかれる健。
  • 腹を狙うが、自己修復してしまう鉄獣。
  • 後から駆けつけた健のハイパーシュートで破壊。
  • ナレーション「健の細胞は完全に元に戻ったわけではない。ネオバイオリアクターはまだ研究段階の装置なのだ」
01.png 細胞破壊が進んだ健。
ところで、細胞破壊の進み方が急過ぎませんかね。
35話で初めて、ハイパーシュートに失敗し、わずかに細胞破壊が起きていることがわかる。35話の敵はハイパーシュート無しで葬ったわけで、この回では進行はしていないはず。続く36話では
南部「細胞破壊はごくわずかに進んでいたに過ぎないが、それによってハイパーシュートに支障を来したことは、諸君の知っての通りだ。この状態で再びハイパーシュートを重ねてゆけば、たとえ成功したとしても、それによって起こる健の細胞破壊は免れないのだ」
という話になってて、36話の最後にハイパーシュートを1回。それだけで、わずかとは言い難いほど進んでいる状態に……。

 

今回の南部長官

 銃撃戦する南部長官を見られる回。アクション南部君を堪能できるが、しかし突っ込みどころは満載。

  • 南部「健、君は長い間、よく戦い抜いてきてくれた。どうやら、決断すべき時がきたようだな」
  • 健「長官、結果は」
    南部「これが君の体だ。健、国際科学技術庁長官として、君に命令を下す。本日をもって鷲尾健は、科学忍者隊より除隊とする。君の移動する部署、その他は、追って伝える。それまでは十分な休暇をとってくれたまえ」
    健「長官、思い切って細胞の改造はできないんでしょうか」
    南部「細胞の改造?」
    健「俺の細胞を甦らせる方法が何かあるはずです。それができれば、俺はまだ戦えます。お願いします」
  • 南部「待ちたまえ、健。研究所には私が行こう。君をガッチャマンにしたのはこの私だ。一切の責任は私にある。君の望みに答えることが、今の私の務めかもしれん」
    健「長官」
    南部「但し君はここにいるのだ。安静にしていれば、細胞の破壊度が弱まる。戦いは細胞が回復してからだ。いいな」
    健「しかし、これは俺の問題です」
  • 南部「健を頼む。私はすぐに出かける」
  • 南部「いい知らせだ。研究所では細胞活性装置を開発中とのことだ。」
    ジュン「え、じゃあ健の体は元通りに」
    南部「まだ何ともいえんが、出来る限りの努力をするといってくれている。信頼する以外にない」
  • 南部「うむ……最新式のネオ・バイオリアクターですね」
    「ええ、この装置には、あらゆる人間の肉体の細かいところまでプログラミングがなされています」
    南部「それで、健の場合にも可能でしょうか」
  • 南部「これも通じん。このあたり一帯に妨害電波を張ったな」
  • 南部「奴等の狙いは私らしい。ジュン、君はこの人を守って本部へ戻るんだ」
    ジュン「長官!」
    南部「ここは私達で何とか防ぐ。健の命がかかっているんだ。さあ、行きたまえ」
    ジュン「長官……」
  • 南部「さあ、急ぐんだ」
    ジュン「長官、せめてこれを」爆弾を差し出すジュン
    南部「ありがとう」
  • 南部「頼むぞ、ジュン」
  • 南部「ここは私に任せて早く!」
  • 南部「ジュン、頼んだぞ」

 

感想・考証・議論

 まあ今回はどうやってもアクション南部君の特集回にしかならないわけで。

 健をガッチャマンにした責任はきっちりとろうとしているあたりは、評価してもいいかな。それにしても健はとっても健気で、折角の休暇も細胞再生方法の調査に使おうとします。

02.png  ジュンが操縦するVTOLの後部座席で交信中の南部長官。普段のスーツ姿で、耐Gスーツではないことに注目。
 まあ、人体工学研究所に出かけていって、装置を試して借りて帰ってくるだけが目的で、アクロバット飛行はやる予定が無かったのだろうが……。
03.png 人体工学研究所がギャラクターに攻め込まれる。
04.png 銃をとって応戦。使っているのはM16?
フルオートで銃弾をばらまきまくり。結構命中させているので、腕前の方はなかなかのもの。
南部長官のアクションフィギュアが欲しい理由って、これがあるからなんだよなぁ。
05.png 壁を壊して突入してきたギャラクター兵士に銃撃される。頭下げるのが遅れてたら即死してるな……。しかし、目を閉じちゃだめだろう。相手を見てないと……。
06.png  しかし、戦闘不慣れな素人の悲しさ、
南部「弾が無い……」
 そりゃ、フルオートで撃ちまくってりゃすぐに尽きますってば。残弾を把握してないと肝心の時にピンチに陥るというお約束をきっちりやってくれてます。それに、フルオートだと反動の影響で逆に命中精度が下がりそうな……。まあ、南部君は無茶せず三点バーストを使え、ってところですかね。
 しょうがないので、階段の高低差を利用して体当たりする南部長官。相手が力押しで動きが鈍くさかったから助かったものの、身を躱されてたら、勢いよく階段を転がり落ちてギャラクターの集中砲火を喰らってたのは南部長官の方です。また、飛びかかった瞬間その場で首をへし折られなかったのも幸いですね。
 てゆかやっぱりあんたがG0号やれば?素人でこれなら、ちゃんと訓練すればかなりいけるはずだけど。
07.png ジュンからのプレゼントを有効活用。口でくわえてピンを引き抜く当たり、手慣れてます。でもまあ、左手はアサルトライフルを持っていたから空いてなかったんでしょうね。
08.png 南部「弾はもう無いんですか」
 ちょっとちょっと南部君、ここは、「国連軍基地」ではなくて「人体工学研究所」だということをころっと忘れてませんか?普通に考えて、バイオリアクターの開発に伴って銃撃戦が必要になるって、想定しがたいわけですよ。今回の騒動だって南部君一人を殺すためでしょ。ギャラクターにここまで応戦できる武器弾薬を備えていた方がむしろ驚異的なわけですが。もっとも、向こうの世界の研究所は、種類を問わずギャラクターに狙われるから武装しているのがデフォだった、ってことはあるかもしれません。バイオレンスジャックも北斗の拳も真っ青ですな。でも、重武装を期待するのはちょっと違うような。
 でもまあ、人体工学研究所の方も、案外、
所長「ISOの南部長官がこれからこっそりこちらに来るそうだ」
所員A「な、なんだってー!」
所員B「武器弾薬の用意だ。急げー!」
所員C「南部が来るならギャラクターも来るぞー」
所員D「とんだ疫病神だなぁ……」
所長「ISOから巨額の補助金もらってるんだからしょうがないでしょ。はい早くライフル運び込んで!」
ってなノリだったりして……。

 IIの後半では、パンドラ博士が南部博士の秘書として登場しました。このパンドラ博士がやたら活動的で、襲撃されても動じず、敵の攻撃を察知して南部博士を仮死状態にするは、単身敵地に乗り込んで銃撃戦をするは、まあとにかく、この秘書一体何者?というアクションキャラとして活躍していました。IIでは南部博士はそんなにアクション性は強くありませんでしたから、パンドラ博士の独走が目立っていました。しかし、Fのこの回の南部長官の武闘派ぶりを見ると、パンドラ博士くらいの人でないと南部君の秘書は務まらないだろう、としみじみ思いましたよ。Fまで見れば、パンドラ博士が秘書であることに納得できるんじゃないですかね。