パーソナルツール
現在位置: その他資料置き場 / gatchaman / 35話:燃えろ砂漠の炎
コンテンツ
 

35話:燃えろ砂漠の炎

 内戦を調べに行ったら既にギャラクターが……。

チェックポイント

  • ナレーション「ゲリラ隊長・アリ王子の打った電文は、三日月珊瑚礁の南部博士に届いた。そして、直ちに科学忍者隊に出動命令が出たのである」
  • 科学忍法火の鳥で逃げつつ進入。ってかこんなに簡単に使っていいのか。
  • 地下牢に落とされた下で骸骨が王の指輪をしている。
    現王はベルクカッツェの変装。
  • 油田の上に誘導してモスコーンを撃つようアリ王子に言う。
  • 油田の炎でモスコーン壊滅。油田炎上。
    最後に火の鳥で脱出。

今回の南部博士

台詞無しの回だが……。

01.png  アリ王子は、「この世のどこかに科学忍者隊がいるらしい」というレベルでしか、科学忍者隊の存在を知らない。国際科学技術庁や南部博士との関わりも知らず、三日月基地のことなどもっと知らないだろう。
 この状態で電文を打つとしたら、電波を飛ばす方向も定めず「もしこの通信を科学忍者隊が聴いていたら応答してくれ。私はアリ王子だ……」とやって、偶然関係者が受信してくれるのを待つしかない。
 ところが、三日月基地で南部博士はしっかり受信している。しかもモールス信号を。まあこの時代は業務用の無線でも電信があったから普通なんだけど。
02.png  アリ王子の通信をばっちり受信、などということがうまくいくには、日頃から、趣味で、飛び交っている電波を聴いている必要がある。そうでない限り、アリ王子の電信を偶然いいタイミングで拾うというのは有り得ない(裕川も一時期アマチュア無線をやるはめになり、それがきっかけで広帯域受信機を買って、毎日他人の通信を傍受しまくっていた時期があったりする。まあ、経験者は語るってことで)。
 つまり南部博士は相当な無線マニアで、ヒマがあると他人の通信を傍受して遊んでたのが丸わかり、というシーンである。ぶっちゃけ、南部博士というのは、ラジオライフ野郎もしくはアクションバンダー野郎だったというわけ。
 そういう目で見ると、「充実した通信設備がうらやましい」回なんだな。三日月基地の設備、ISOの予算で作ったくせに、私用で趣味に活用してるだろ>南部博士。

 台詞は無いものの、個人的には、南部博士に大変親近感を抱いた回であった。何か同類の臭いを感じたというか、コイツは私と同じ属性持ってるな、と。

感想・考証・議論

 もともと、国の発展のために油田開発→ギャラクターに乗っ取られて利益を奪われる→アリ王子が奪い返して民衆のために役立てる予定、だったのに、モスコーンの撃破を油田の破壊を手段にして行うってどうなんだと。これでは、ギャラクターは一掃できても、油田もダメになっちゃって、民衆は貧しいままなんじゃないか?
 技術が上がったのか経験値が上がったのか、結構気軽に科学忍法火の鳥をやっている回でもあった。

03.png 健のブーメランが、ロケット噴射でかなり遠くまで勢い良く飛ぶ描写があった。