フランスで、「tout sur les origines de Goldorak」という絵本が出ている。

Screenshot 01
 1980年に出た本で、中身はイラストに短い文が添えられた絵本である。海外マンガ紹介本で既に取り上げた。
 内容は、グレンダイザー設定本である。
 日本では、グレンダイザーの設定は、放映当時のテレビマガジンやテレビランドといった月刊誌で展開された。しかし、ネットもなく日本の子供向け月刊誌の内容などヨーロッパにはほとんど伝わらなかったであろう時代のこと、フランス人は日本での設定を知らなかったと思われる。日本では、Z、グレート、ダイザー、と順番に放映され、Zの主人公兜甲児がグレンダイザーにも出演するので、一続きの作品として受け取ることができたが、ヨーロッパではグレンダイザーの放映の方が先で、つまりマジンガーZの存在を知らずにグレンダイザーを見ることになった。
 この状況で、フランスで出た設定絵本なので、テレビ本編を見たフランス人が、設定は多分こうに違いない、と考えて作った本ということになる。つまりこの本の内容から、フランスの人達が、本編の内容をどう受け止めていたかがわかることになる。
 内容をいくつか抜き書きしてみると次の通りである。

  • グレンダイザー建造に先立ち、地球時間の19世紀に、ベテルギウスのFleeという星から生命が存在する星に対する学術調査を行った。調査団は地球の、日本の富士山の麓に着陸した。このとき、地球の侍が、角のある兜(グレンダイザーの頭部に酷似)をかぶって馬でやってきたのが記録に残った。
  • 地球に生命が誕生した頃、Fleeの科学者は宇宙の法則を既に解明していた。
  • Fleeの科学の大家Sambuk Nyiが、議会に向かってロボットを作りたいと言った。議会は、そんなもの役に立たないと思うけどまあ好きにすれば、状態で、開発が始まった。
  • グレンダイザーは独自の生命を持つ存在で、操縦者と一体となれる頭脳を備えている。
  • Sambul Nyiが、過去の生命探査の記録から、地球の侍の兜の形を見つけて、同じような形になるようにグレンダイザーの頭部を作った。
  • デューク(変身後の方)は目の色が青から緑に変わる。
  • デューク(変身後)は光の速さで飛んだり、壁を潜り抜けたりできる。
  • 宇門博士はアインシュタインに匹敵する知性の持ち主であるが、科学者としては微妙で他の科学者から叩かれていて、偏屈者と思われている。

 さて、イタリアで出たオリジナルコミックスのACTARUSの1巻から4巻までの巻末に、簡単な小説のようなものが掲載されている。出版されたのは1980年である。この小説の内容を読んでいくと、tout sur les origines de Goldorakと共通する描写が出てくることがわかった。
 地球に調査団(といってもロボット)を送ったのが600年前だったりするので、細かいところが少し違っているが、調査する→侍に遭遇する→侍の兜がダイザーっぽい→それをもとにダイザー頭部を製作、という流れは同じである。グレンダイザーを作った人の名前は、日本では設定されていないが、イタリア語の方でもSambuk Nyiとなっていて、偉大な科学者なので議会は好きにさせておいたという描写も共通である。グレンダイザーがあたかも生命体のような存在というのも書かれている。デュークの目の色や、あの戦闘服姿のときのチートな能力も同じであるし、宇門博士をアインシュタインになぞらえる記述もある。
 つまり、フランスとイタリアでほぼ同時期に出た「グレンダイザーのホントの話」の内容が、大体同じということである。日本には無い設定が、イタリアあるいはフランスの人によって考案されて、それが共有されていたように見える。
 なお、tout sur les origines de Goldorakの兜甲児についての記述は「宇宙飛行士として宇宙旅行の経験が豊富」「戦うことになったとき大介が甲児に人類のレベルを超えるような強力な技術を与えた」となっている。フランスでは、グレンダイザーの放映の方が先で、本編中に、甲児が宇宙服を着てロケットで打ち上げられて宇宙ステーションを作るシーンがあるので、マジンガーZのパイロットとしてではなく、優秀な宇宙飛行士として認識されたものらしい。ACTAUSの付録小説の方には、1巻2巻がベガ星によって探査機が被害を受けたのを大介と宇門がキャッチしているシーン、3巻がグレンダイザー開発の経緯とデュークの特殊能力、4巻はベガの事情で、甲児について特に記述はない。
 日本人から見ると、グレンダイザーの頭部はむしろヴァイキングの兜であって、侍の武具とはだいぶ違うのだけど、海外では侍として受け取られたらしい。

去年、eBay.itやeBay.frで予約注文を受け付けていた、ダイザーの掌の上を走るデュークのフィギュアを注文しました。300EUR前後とかなりお値段高めで、最初は確か6月発売だったのがのびのびになって、つい最近届きました。

こんなカタログ写真で販売されていたので、見たことのある方もいらっしゃるかと思います。

Catalog

実は注文したら、本体価格に近い金額の送料を請求され、届いたら届いたで関税2500円を払わされました。これまでフランスやイタリアのグッズ蒐集ではなかったことなので、一体何事かと思ったら、えらくでかい荷物が届きました。

まず、台になるグレンダイザーの掌。絵がちょっと切れちゃってますが、下の方にあるのは20cmの定規です。掌の形は四角っぽい感じです。持つとずっしりと重いです。中央の穴が、デュークフィギュアをとりつけるところです。

Hand

こちらはデュークフリード。走っている姿で身長が20cmくらい。このサイズで直立すればもうちょっとあるでしょうかね。

Duke1

掌にとりつけて、後ろから見たところ。手首に当たる部分に金属製のプレートが埋め込まれていて、グレンダイザー、と書いてあります。

Back2

で、このデューク、まさかのヘルメット可動でした。

以前に、マリア、甲児、ヘルメット姿の戦闘服、素顔の戦闘服、とシリーズで出たフィギュアでは、そもそもヘルメットの内側は造形されていませんでした。その後に出た30cmの大型のフィギュアでは、バイザーの内側が見えて、一応外すことはできましたが、可動ではありませんでした。さらにその後、少し小さいサイズで出たダイザーチーム4体セットでもバイザー越しに顔を見ることはできましたが、やはり可動ではなく。フランスで作られたフィギュアもヘルメットは取り外し方式、日本のガレージキット(コテメンドウ製)も取り外しでした。ということで、これが初のバイザー完全可動のデュークということになります。

Duke2

顔のアップ。眉毛は割れていないし、顔自体も少しグラデーションがかかった塗りになっています。表情もイマイチかなあ……。まあサイズが小さいのと、材料がレジンではなさそうで、細かくて鋭い凹凸を表現できないようですので、仕方無いでしょう。

Duke3

多分これ、レジンキャストじゃなくてポリストーンでできてます。重量と質感はむしろセメントやセラミックに近い感じです。デュークのバイザーが割と厚いのも、薄くすると割れるからじゃないでしょうかね。落としたりぶつけたりしたらヒビが入って欠けたり砕けたりするでしょう。割れ物として、壺や花瓶と同じように扱うしかありません。でかいし重いし、他のフィギュアに混ぜて飾るのではなく、玄関の下駄箱の上か、床の間にでも飾っておけという感じです。フィギュアを通り越してもはやオブジェの一種になってます(爆)。

「赤い夕陽の誓い」

|2014/8/24(日曜日)-00:31| カテゴリー: グレンダイザー, 蒐集
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グレンダイザーF.C.(一番最初に結成されて、「スペイザー」を刊行して、徳間のロマンアルバムにも紹介されいた)制作のスライドアニメは、PART.Iが「幻のむこうに死神を見た」で、PART.IIが「信じ合う友情の絆」です。紹介記事をそれぞれ、ここここに書きました。

ところが、これ以外にもスライドアニメーションの計画があったようで、違う内容の話の絵コンテを入手しました。しかし、計画だけで製作されなかったのか、途中でボツになった企画なのかはわかりません。2ページ目に「制作 グレンダイザーF.C.」とあるので、パロディ編のシリーズの1つだろうと思われます。上映されたものは冊子となってファンクラブのメンバーに配られたそうですが、当時ファンクラブに入っていた方に尋ねても、冊子になったのは「幻のむこうに死神を見た」「信じ合う友情の絆」の2つだけだそうです。

ということで、完成せず絵コンテの段階で終わったものらしいのですが、ストーリーがなかなか面白いので紹介します。何と、甲児くん女体化ネタが突っ込まれております。



オープニングは「とべ!グレンダイザー」ではなく「きみこそ勇者」を使う予定だったようです。



甲児くんそこで拾い食いしたらアカン……。しかもそれ、バイクでぶつかった人の落とし物だし。





「こんな姿になってしまった私はやはり研究所にはいられません」って、何か研究所が女人禁制みたいです。まあ、ひかるもマリアも居るのでそんなわけはないのでしょうが。そりゃそうと、一体どこに行くんでしょうね。光子力研究所に戻ったら弓教授が仰天しそうだし、グレートの状況を見た限り、住んでた家はもう無さそうだし。

甲児くんからの連絡はまだ無いのか、って言ってるところを見ると、宇門博士は甲児がどうなったかについて先刻承知なのでしょうかね。







「落ちてた怪しいものを拾って食べてはいけません」と宇門博士が教育しないとダメだったとかそういう話になってるような。

「信じ合う友情の絆」

|2014/8/23(土曜日)-22:45| カテゴリー: グレンダイザー, 蒐集
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グレンダイザーF.C.のスライドアニメ第二弾の紹介です。第一弾は「幻のむこうに死に神を見た」でした。第二弾の本をだいぶ前にオークションで入手してそのままになっていました。今にして思えば白黒ですし印刷もそれなり……ですが、小松原さんや荒木さんの絵に似せて上手く書かれたキャラは大変に魅力的です。

All images and texts are here. Please use auto-translation for each pages.









コマンダーマリオ、けっこう美形です。





敵側の作戦とはいえ、甲児と大介で愛の告白になるあたり、やっぱりみんなこの頃からネタにしとったんかい、と。









このスライドアニメ、ファンのツボを突いてるなあ、と思ったのは、大介さんの髪型なんです。マリアちゃんも居るわけで、コスチュームは後期型の力強いイメージのものに合わせているのですが、髪型は前期型です。真ん中で分けるよりも斜めに流れる感じの前期型の方がかっこいい気がします。

















 羊になってる甲児くんとそれを追いかけ回す大介さんがなかなか楽しいエンディングですね。






デュークが地球に来るまでの時間経過の資料メモ」のその後。イタリアのgonagai.netでの議論のために改めて資料を調べた結果、もう少し絞り込めそうなのでまとめてみた。「TOEI’s description is confusing」のほぼ日本語訳である。

事の発端は、東映アニメのサイトの海外向けの解説に、

After ten years’ travel through space he reaches the earth, and comes to know Dr. Umon, a space scientist. The prince names himself Daisuke Umon, and leads a peaceful life as a member of the Umon Family.

と書かれたことである。
 そのまま訳すと「10年の旅路の後に彼は地球にやってきて、宇宙科学の科学者宇門博士と知り合った。王子は宇門大介と名乗り、宇門家の一員として平穏な暮らしをしていた。」となる。この「10年」という説明が、本編やその他の解説とも合わないのでどう解釈すべきか、というのが、gonagai.netで議論された。

結論からいうと、公式の上記の記述は間違っており、制作資料と本編のみの情報から、デュークがおよそ2年ほどさまよった後に地球に到着したとすれば、キャラクターの年齢も含めて全て矛盾なく説明できる。

まず、議論の前提として、マジンガーワールドは現実の世界と時間軸を共有する物語である、とする。現実におきた出来事のいくつかがマジンガーのストーリーに反映されていることから、このように仮定しても間違いはないと思われる。たとえば、1973年にはオイルショックが起きた。1974/04/21に放映されたマジンガーZの73話には、オイルショックのためボスボロット用のガソリンを買えないという描写がある。

甲児はグレートマジンガーの最終決戦の時にマジンガーZに乗って参戦した。さらに、グレンダイザーの1話では、富士山の上を飛びながらマジンガーZでの戦いを思い出して、「今の俺はマジンガーZの操縦者じゃねぇ」とつぶやいている。つまり、Z、グレート、グレンダイザーは同じ時間軸に並ぶ物語である。(注:東映まんが祭りのZとグレートの交代劇や、グレンダイザー対グレートマジンガーなどが上映されたので、3つの物語が一続きのものだというのは日本人にとっては当たり前だが、イタリアでは放映順序が異なっている上、まんが祭りで上映された内容が編集されずに時間を追って紹介されたわけではないため、話の順番に混乱が生じていた)

これらを踏まえて、3つの物語のタイムラインチャートを描いてみた(クリックで拡大)。

Timeline jpn

このチャートには、次に示した1次資料の情報(本編、シナリオ、設定画)のみを入れた。

  1. 宇門博士が「(デュークと出会ってから)かれこれ2年」と言っている(1975/10/12、第2話).
  2. 宇門大介20歳、兜甲児18歳(第6話シナリオ、1975/11/19放映)
  3. マリアは13歳(49話シナリオ、1976/09/05放映)
  4. 宇門博士が「マリアちゃんはまだ14歳」と言っている(50話、1976/09/12放映)
  5. デュークがフリード星を脱出する直前の年齢は15歳(71話設定画の記載)
  6. マリアがフリード星を脱出する直前の年齢は9歳(設定画の記載)

なお、50話で語られるマリアの年齢は、海外版では16歳に変更されており、時間経過がさらにわかりにくくなっている。ここでは日本版オリジナルの年齢を採用する。

1より、デュークが地球に来たのは1973年の秋となる。

マリアの誕生日はわからないが、3と4から、1976/09/06から1976/09/12の間に14歳の誕生日を迎えたことになる。すると、1971/09/06から1972/09/12の間に含まれる365日間、9歳であれば矛盾しない。

デュークの誕生日もわからないが、2より、1969/10/15から1971/10/05の間に含まれる365日間、15歳であれば矛盾しない。

フリード星滅亡時にデュークは15歳でマリアは9歳であった。二人の年齢がこの条件を満たすのは、1971/09/06から1971/10/05の間なので、フリード星の滅亡はこの期間に起きたと考えられる。

2より、甲児は1972/09/11の時点で15歳である。もし、甲児が1972/04/01においても15歳であれば、高校に入学することができる。これは、マジンガーZで甲児が東城学園高校の生徒であったことと矛盾しない。

グレンダイザー14話(1976/1/4放映)で、宇門博士がデュークに向かって、正月を迎えるのが初めてであると言っている。しかし、デュークは 1974/01/01にも1975/01/01にも日本に居た。単に元旦を迎えるという意味であれば、14話の宇門博士の台詞は意味をなさないことになる。この部分については、地球到着時にデュークが重傷を負っていたので、正月らしい正月を過ごすことができなかったと解釈するしかない。

ということで、公式がこんな適当なことを書いて海外のファンにまで混乱を引き起こすようでは困ります。当時の文芸資料の年齢と合った記述になおしていただきたいところです。

TOEI’s description is confusing

|2014/7/21(月曜日)-17:48| カテゴリー: グレンダイザー
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In the description for the Grendizer In the TOEI’s site:

After ten years’ travel through space he reaches the earth, and comes to know Dr. Umon, a space scientist. The prince names himself Daisuke Umon, and leads a peaceful life as a member of the Umon Family.

Duke’s wandering period, “ten years”, is a matter of debate in the forum http://gonagai.forumfree.it/?t=68800126.

I discuss the issue from the assumption that time of the Mazinger stories coincides with its of our real world. Many real historical events appear in the Mazinger’s world. For example, in 1973 there was an oil crisis that affected the whole world. In the episode No. 73 of Mazinger Z which televised on April 21, 1974, oil crisis also affected the Mazinger’s world. Boss could not buy gas for Boss-borot.

Koji maneuvered Mazinger Z at the end of the Grate Mazinger. In the episode 1 of Grendizer, Koji flied over Mt. Fuji and remembered his battle using Mazinger Z. He talked to himself “now I’m not a pilot of Mazinger Z”. So time axes for Mazinger Z, Great Mazinger and Grendizer are common.

I draw a timeline chart for Mazinger world. Dates are based on TV schedules in Japan. Click in the chart, you can see in large size.

Timeline

This chart includes following items found in the primary materials(DVD video itself, screenplay and setting pictures).

  1. Dr. Umon said that he met Duke Fleed about two yeard ago in episode 2 (1975-10-12).
  2. Daisuke Umon is 20 years old, Koji Kabuto is 18 years old : Screenplay for episode 6 (1975-11-19)
  3. Maria is 13 years old in the screenplay for episode 49. (1976-09-05)
  4. Dr. Umon said “Maria is 14 years old.” in episode 50 (1976-09-12).
  5. The age of Duke just before the escape from Fleed is 15 years old (episode 71, setting picture)
  6. The age of Maria just before the escape from Fleed is 9 years old (setting picture)

Maria’s age in Ep. 50 is changed to 16 years old in Italian version. I discuss based on Japanese version.

From item 1, Duke arrived at earth in the fall of 1973.

Maria’s birthday is unknown. Items 3. and 4. narrow Maria’s birthday from Sept. 6 to Sept. 12. Maria could be 9 years old from 1971-09-06 to 1972-09-12.

Duke’s birthday is also unknown. Duke could be 15 years old for 365 days in the period from 1969-10-15 to 1971-10-05.(Item 2.).

At the fall of the Fleed, Duke was 15 yeas old and Maria is 9 years old. The estimated period for the fall of the Fleed is from 1971-09-06 to 1971-10-05.

From item 2, Koji was 15 years old at 1972-09-11. If Koji was 15 years old at 1972-04-01, he could enter a high school. In the world of Mazinger Z, Koji is a high school student.

In the Grendizer episode 14 (1976-01-04), Dr. Umon said that this is the first time of new year celebration for Duke. However, both on 1974-01-01 and on 1975-01-01 Duke was in Japan. I think that Duke could not celebrate new year until 1976, because he received a serious wound and was under medical treatment .

Conclusion: Duke spent about two years to reach the earth. There is no discrepancy among the age of characters.

===Additional Informations===

Age of Hikaru (Venusia) and Gorou (Mizar) are 17 and 8, respectively. Dr. Umon is 50 years old. Danbei Makiba (Rigel) is 60 years old. Banta Arano is 17 yeas old. Hikaru is a second year high-school student which corresponds to an eleventh-grade student in USA. Gorou is a three-year student. Koji is introduced as a ex-pilot of Mazinger Z. These descriptions are in the screenplay No. 6.

これ考えた奴ちょっと来いw

|2014/7/20(日曜日)-13:51| カテゴリー: マジンガー系, 蒐集
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 MGU(Mazinger Z, Great Mazinger, UFO Robo Glendaiser)FCの会誌「ダイナミック」vol.25より。
 老舗のファンクラブで、今は活動していないようです(多分)。この号の発行は昭和62年9月です。
 ちなみに表紙はこんな感じ。

MGUFC25 01

 この号に、もし「UFOロボ グレンダイザー」というファミコンソフトが出たとしたらどんな内容で攻略法は?という内容の企画があります。架空ソフトの架空攻略法なわけで、1ページ目はこんな感じです。

MGUFC25 02

 ファミコンというあたり、時代を感じさせます。わざわざドット絵で想像画面のイラストを入れているあたりもいい味出してます。
 ところが。
 主人公デュークフリードのパワーアップ条件がこの有様です(爆)

MGUFC25 03

「変身にはモッコリエネルギーが必要だ」。
 モッコリエネルギーは女性が持っていて、キスをすると吸い出せるという設定です。
 ダイミダラーに先立つこと27年、女の子にエッチなことをして主人公がパワーアップするというネタが、ファンの手によって(わりと王道な)ロボット物と合体しておりました。まあ、豪ちゃんワールドを基準にすれば、至って普通な気もしてきますが……。

 本の方には、この記事がどなたによるものなのかは書かれていませんでした(残念)。27年を経て、グレンダイザーのファンでもある柳沢監督の手で、ダイミダラーが商業アニメとして世に出たことを考えると、感慨深い気がしてきます。何はともあれ、これを書いた方は、ダイミダラーの柳沢監督とがっつり握手していただきたいと思いました。

MABOROSI NO GOD MAZINGER

|2014/2/17(月曜日)-02:58| カテゴリー: グレンダイザー, 蒐集
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“Maborosi no God Mazinger” was published serially in “SPEISER”, a bulletin of Grendizer F.C., from No.15 to No.22. Act.9 of the story appeared in the last issue No.22, but it was not concluded. An omnibus edition of “Maborosi no God Mazinger” was published in Oct. 1st, 1981.

Dud to the mention in Tokuma Roman Album of Grendizer, “Maborosi no God Mazinger” is one of the most famous fan-fiction of Grendizer. Unfortunately, this novel is not commercial, few people could know the story. This omnibus issue is rare and is hard to obtain.

I introduce whole contents of the omnibus issue. Both image and text are prepared. Text is for using automatic translation. Please click http://www.frontier-line.org/goods-and-books/jp/fanfic/MABOROSI-NO-GOD-MAZINGER

I found erratum in the original text, but I did not correct these errors to respect for the author. So the automatic translation may not output proper expression. If you find any difficulties in translation, please write your questions in this entry.