ISOのロゴっぽいものを作ってみた

|2010/5/7(金曜日)-23:40| カテゴリー: 雑記
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 ちょっと前に、国際科学技術庁(ISO)仕様のコーネルフォーマットのノートを作ったんですよ。で、ISOのロゴマークは無いのかということで、探してまして。まだ、初代とFを途中までしか見てないので、何とも言えないんですが、IIでロゴらしきものが出てくるシーンを見つけました。
 IIの42話「闇に動く天文台」より。最初の方で、リッチマンIII世が、ISO本部のホールと思われるところで、国際科学平和賞を受賞するというシーンがあります。この会場に、ロゴらしきものが登場します。
II-42-01.png

II-42-02.png

II-42-03.png

II-42-04.png

 意匠としては、「地球の上に斜めに交差する楕円軌道」というもののようです。
 ところが、シーンによってデザインが違っています。地球の上に描かれた経線緯線の数が違いますし、斜めに交差した楕円の、どちら側が地球で隠されるかが一定していません。3枚目なんか、楕円はそのまま上に描かれているだけで、隠される部分がなかったりします。4枚目は、表彰のために渡される盾です。上の3枚のどれとも違っています。タツノコプロ〜〜orz。
 これでは仕方がないので、この意匠を活かして、どれかに決めるしかありません。

 まず、地球の部分について検討します。
 アニメでは、てきとーに描かれたっぽい緯線と経線ですが、この形になる投影法は……昔懐かし地理の授業の記憶をたぐりよせますと「平射図法」が真っ先に思い浮かびます。地球儀の球面上に視点をおいて、視点と中心を結ぶ線が球面とぶつかった所を接点とし、接平面を置いて投影するというやり方です。当時のアニメ製作側が、そうそうややこしい投影法を持ち込むとは思えないので、教科書でもお馴染みの「平射図法」であるとするのが自然だと思います。
 そうすると、まずは、平射図法で緯線と経線を平面に描く方法を考えないといけません。計算してもいいんですが面倒臭いし……ということで、投影ソフトを探してみたら、NASAがG.Projectorというソフトを配布しているのを発見。Macでも使えます。早速ダウンロードしました。
 まず、G.Projectorを実行し、sample_mapsの中のworld_topo_bathy_200407.jpgを選びます。全範囲指定のままで表示させると、メルカトル図法で世界図が出ます。次に、Projectionを”Stereographic”に変更。これで、平射図法の図が出ます。
 ロゴですので、あんまり細かい絵は良くないだろうということで、緯線経線を30度おきにして、数を減らします。Graticuleを30に設定し、ColorをBlack、Weight 100%に設定します。画面右下の右下のBorder ColorもBlack 100%にします。さらに、表示のBackgroundはWhiteを指定。
 今回、欲しいのは緯線と経線だけですので、EditメニューからRemove Import Map Imageを実行すると、貼り付いていた画像が消えて、投影の円周と緯線・経線だけが残ります。この状態にして、Save Mapを選び、pngイメージで保存します。
 次に、Adobe Illustratorで今作ったファイルを読み込みます。読み込んだら、「ライブトレース」を実行して、線画をパスに変換します。オプションがいくつかあるのですが、できるだけ、線画というか製図っぽいパスになるものを選びます。やり直しは何回でもできるので、それっぽくなるまで試します。
 パスに変換されると、その部分は、グループ化されています。レイヤーウィンドウを表示し、グループ内で、塗りつぶしっぽくなっているパスは全部削除します。これで、グループ内には線のみが残ります。この線の太さを2ptにしておきます。
 適当に全体を拡大縮小します。次に、地球の部分の半径よりちょっと大きめになるように、潰れた楕円を描きます。アニメの絵を見て、適当に描いてみます。この楕円を複製し、それぞれ、時計回りと反時計回りに45度回転させます。
 楕円が地球のどの辺で交差するかもシーンによって違うのですが、今回は、4枚目の盾の絵を参考にして、地球の中心あたりで、手前に描かれた楕円軌道が交わるという形にしてみました。
 地球の絵のところはロックしておきます。ハサミツールで、地球と楕円が交わる部分を2個所カットし、地球に隠れる部分の線を削除します。これも、上側を消す絵にするか下側を消す絵にするか、一定しませんので、4枚目の盾の絵に合わせました。削除したら、楕円の部分の線の太さを4ptにして少し目立たせます。
 これで一応完成です。盾に倣うなら、「ISO」の文字も欲しいところです。今回は、「ISO」入りのと無いものを両方作ってみました。「ISO」のフォントも、シーンによってまちまちなので、適当に選んでみました。このロゴは、私が既に作っているコーネルノートで使いたいので、背景が白のロゴの色は、ノートの罫線の印刷色と同じ色のC=45、Y=0、M=0、K=0にしてあります。
 ところで、2枚目の図で、アンダーソン長官の前にかかっている垂れ幕ですが、青地に白のISOロゴと思われます。せっかくですので、背景色が青でロゴの色が白というものも作ってみました。背景色はC=85、Y=0、M=0、K=0に設定してあります。

 投稿時のプレビュー製作が良くなかったのか、表示の色合いが違っちゃってますが、CYMKの調整は書いた通りです。

 背景白のロゴはこんな感じです。
ISOlogo.jpg ISOlogo2.jpg

 背景青のロゴはこんな感じです。適当に周囲をカットして使うことを想定して、青色部分を広めにしてありますが、ロゴの大きさはどれも同じです。
ISOlogo-blue.jpg ISOlogo2-blue.jpg

 とりあえず、ビデオチェックでロゴっぽいものが登場するのを見つけたのは、この回だけです。他にも、それっぽいロゴが出てくる回がありましたら、お教え下さい。ロゴ製作にチャレンジしてみたいと思います。

 なお、私が今回作ったロゴについては、改変・編集は自由です。ガッチャマン関連のイラストを描くときに、使っていただいてもかまいませんし、フォント部分とかも変えちゃってかまいません。



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