アニメーターの荒木伸吾氏が亡くなりました。急性循環器不全だそうです。どうやら訃報が出たのはフランスのサイトの方が先で、その後イタリア語のサイトに出て、日本の方が遅れました。http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/12/02/kiji/K20111202002155560.htmlによると、

アニメ監督の荒木伸吾氏死去…「ベルばら」など手がける

 荒木 伸吾氏(あらき・しんご=アニメーション監督)1日午前1時21分、急性循環不全のため東京都板橋区の病院で死去、72歳。名古屋市出身。葬儀・告別式は近親者のみで行う。喪主は妻博子(ひろこ)さん。後日、お別れの会を開く予定。

 テレビアニメ「ベルサイユのばら」「聖闘士星矢」など、多くの作品の作画監督やキャラクターデザインを手掛けた。
[ 2011年12月2日 14:21 ]

ということです。
 ただただ残念で悲しいです。

 私が荒木さんの絵に出会ったのは、多分、グレンダイザーだったと思います。最初は見てなくて、リアルタイムでは3話から見始めました。
 これは、5話からです。
 一人で研究所のヘリポートに佇み月を見る大介。後から来て大介を支える宇門博士。月明かりに照らされる二人。

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 自分のせいで地球が攻撃されると悩む大介に対し、戦うのを止めて逃げても問題は解決しないと諭す宇門。

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 この演出と超絶美しい作画が鮮烈でした。
 その後の観測室の二人。
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 荒木監督の回は、動きも鋭いし、緊張感のあるシーンまでもが美しいんですね。警報装置を鳴らすだけのシーンがものすごくきれい。

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 そしてゲストキャラまでみな美形。キリカと兄です。レギュラーメンバーを張れそうな美しさ。

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 そして、グレンダイザー後半登場のマリア。荒木監督のこの絵が後半をどれほど引っ張ってくれたことか。

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 甲児君も整った顔立ちで描かれます。かっこいい甲児君はたくさん登場するのですが、成長ぶりがめざましいのは何と言っても72話でしょう。所長が止めたのを知った上で大介をルビーナに会いに行かせ、自分はその背後で大介を守ります。威勢の良かったZの頃からの成長ぶりがわかり、やはりマジンガーシリーズは甲児君の成長物語でもあるのだと気づかせてくれるシーンです。

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 大事なシーンを、美しい作画で盛り上げてくださった荒木監督、お疲れ様でした。そして、楽しい時間をありがとうございました。当時はまだビデオが無かったから、テレビを見終わった後、何度も絵を思い出しシーンを頭の中で繰り返し再生しておりました。子供の頃のあの時間は、今でも私の宝物です。
 まだまだご活躍なさると思っておりましたので、大変残念ですし、悲しい気持ちでいっぱいです。心よりご冥福をお祈りいたします。



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このエントリーは 2011/12/3(土曜日)-01:58 に、カテゴリー アニメ関連, グレンダイザーに投稿されました。 RSS 2.0 feedを用いて応答を追跡できます。 You can skip to the end and leave a response. Pinging is currently not allowed.

3 個のコメントがあります


  1. あたる on 2011/12/03 17:25

    どの大介さん、甲児くん、マリアちゃんも、もちろん宇門博士も華麗で迫力がありますよね…。
    演出すらも違って見える…。
    本当に惜しい方を亡くされました。
    ご冥福をお祈りいたします。

  2. 裕川涼 on 2011/12/03 21:09

    あたるさん、

     本当に残念ですよね。残してくださった絵をこれからも大事にしてたのしんでいきたいです。

     聖闘士星矢とかバビル二世もDVD買おうかしら……。

  3. 裕川涼 on 2011/12/06 00:13

    メッセージが出てますね。

    http://www.arakishingo.com/pc/

    荒木先生、いろいろとがんばり過ぎちゃったんですねぇ……。

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