陰謀論

|2011/4/2(土曜日)-13:21| カテゴリー: 雑記
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 どこぞのおバカサイトが、地震からこっち、陰謀だの隠蔽だのというどーでもいいデマを振りまいていました。よっぽど自分に自信がない&自分以外は賢くあってほしい、という願望が強いのでしょう。

 一つだけ言えることは、

 組織的に陰謀を巡らせたり都合の悪い情報を隠蔽したりするためには、情報と状況の高度な管理能力が必要

ということです。はっきり言ってしまうと、バカや無能には陰謀も隠蔽工作も無理、ってことです。

 ここ数日の、東電、政府、原子力安全保安院の対応を見ていると、福島の件に関する限り、陰謀も隠蔽も不可能だろうと思われます。確かに、東電には、事故隠しをやった前科がありますが、あれは、事故が小さくて彼等の手に負える範囲だったから隠蔽が可能だっただけでしょう。

 昨日、一昨日あたりも、漏れ出たRIの同定に失敗して突っ込まれてました。誤魔化す意図がまったく無いどころか、慣れない測定で、実験装置の管理やら扱いやらで手こずっている状況が透けて見えてきます。普段測らないものを測ると、装置側の設定の不具合が発覚する、ってのはよくあることです。
 官だけじゃなく民も、野次馬まで含めて、海外機関も注目して遠巻きに放射線だのRIだのを測りまくっている状態なので、やばい結果が出て一部分隠したって、すぐに矛盾が見つかって、ばれてしまいます。この状態で全員欺せるだけの能力があれば、今頃福島はこんなことにはなってないでしょう。

 コストカットだの国策だのを優先して脳内お花畑な設定で安全策を考えるってなことはしてたんでしょう。しかし装置は作ったようにしか動かないし物理現象は経済のことなど斟酌しませんから、結果として今の状態ってことなんでしょうけれど。

 核反応ってのは一旦始まると止まらないんですよねぇ。地熱は地殻で起きてる放射性崩壊の熱が半分から8割だし。地球の歴史を振り返ると、ウラン235の濃度が高かった頃たまたま偶然に1個所に集まって臨界に達して天然原子炉になって60万年ほど勝手に運転してましたし。その痕跡が未だに残ってるので、人工的に作った場合の後始末も大変、と。現生人類が絶滅する前に管理が終わるんかいな。天然原子炉が出来たところで地球の歴史にはあんまり影響してなさそうなところをみると、核廃棄物を放置してばっくれた場合、人類が困るのは確実でそれは自業自得だけど、地球はちっとも困らなさそうではありますが。

 ということで、そろそろ、国民は「最悪の事態」を想定した方がいいと思います。
 つまり、彼らが、隠蔽も陰謀も対策もできてなくて「今何を相手に何をしていてその結果どうなっているか”解らない”」と正直に記者会見してる、って事態を想定するってことです。

 この状況だから誰も近づけないし、どこに穴があるかなんて見てくるわけにもいきませんし。農薬散布用の無人ヘリに蛍光塗料を積んでまんべんなく上から振りかけて、夜に写真撮れば、どこの放射能濃度が高いか丸わかりになりそうですが、光りまくって区別付かなかったりして(汗)。建屋の崩壊具合を見ると、四角い建物の上の方にあったはずの使用済み燃料のプール、ほぼ壊れてるんじゃないかなぁ。元の場所にひっかかってるのがあるとしても、建物の外にも飛び散ってそうです。瓦礫に混じってどこにあるかわからないので、光らせてみれば一目瞭然じゃないかしら。水漏れだって、種類の違う蛍光塗料を冷却水に混ぜて炉に突っ込めば、どこにどう流れたか色で見えたりしないかなぁ。放射能よりは蛍光塗料の方がまき散らした後の始末は楽でしょうし、誰かやってくれないかしら。



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