個人的照準器祭り(その2)

|2013/3/17(日曜日)-12:30| カテゴリー: トイガン, 雑記
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 前回は、アサルトライフル用の照準器を紹介しました。
 さて、エアガンで遊び始めた時はおうちでしっかり射的をしようと思って、エアコッキングの東京マルイのL96AWSを主に使い、電動ガンのM16A1やPSG-1は気分転換に使うだけで、手元に資料が欲しいという理由で確保している状態でした。
 しかし、長物ばかりじゃなくてハンドガンも欲しくなるのが人情(?)というもの。
 実は、もう十数年以上前に旅先でなぜか衝動買いしたマルイのベレッタが1つあることはあるんです。そのときは貧乏だったから、値段も高くなって消耗品も必要になるガスガンは敬遠し、電動ガンも余分なバッテリーを買うことになるのでやめて、とりあえず気が向いた時に楽しめればいいやというスタンスでした。結局、ベレッタはその後ゴキブリ退治に活躍しました(爆)。
 さて、最近のハンドガン事情を調べると、電動やガスで、実銃同様にブローバックして発射できるオートマチックタイプが随分出ています。どれにしようか迷ったのですが、結局、中古で、状態の良さそうな東京マルイのSIG SAUER P226Rクロームステンレスを入手しました。
 さて、何をつけようか、と迷ったのですが、やっぱりここはレーザーサイトかな、と。

 レーザーサイトを最初に見たのは、映画のターミネーターだったか……。ここのブログに写真と解説があります。長い銃身の上に、でかい筒が載ってるのが赤色レーザーサイトです。よく見ると、銃の片側からレーザーマウント用のレールを延ばして固定しています(つまりレーザーは銃のフレーム側に固定し、スライドの動作と干渉しないようになっている)。オートマチックなので、スライドに固定したら一撃で機械的に壊れるということなんでしょう。実は映画はあんまり記憶になく、後からテレビ放映されたのを見たのかな、程度ですが、レーザーサイトだけがかっこよかったので印象に残っています。狙った相手に輝点、て、映像的な効果は抜群でした。

 どうせなら、屋内戦闘のイメージでタクティカルライトと一体になってる小型のものを、できれば赤じゃなくグリーンレーザーで、と探して入手したのがこれです。
 日本のショップでは扱っているところを見つけられず、類似品が入って来たらしくても数が少なくすぐ売り切れのようでした。ebay.comで探すと、さすが銃社会のアメリカだけあって、いくつか出てきます。しかし、どのショップも、US内の発送にしか対応しておらず、日本には送ってくれません。仕方がないので落札した後、US内に住所がある輸入代行業者に転送し、そこから日本に送ってもらいました。銃用のパーツなどと書くと税関のチェックにひっかかりかねないので、レーザーポインタ付のLEDライトと通関用の書類に書いたら、特に問題なく届きました。形がアレなだけのレーザーポインタ&LEDライトですから何も嘘は言ってないわけです。

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 ここの製品です。他にもいろいろ扱ってます。
 なお、レーザーポインターとしては5mWのクラス3Aですから、日本では製造販売も輸入販売も禁止されています。が、所持は禁止されていないので、個人で買って持つ分には問題ありません。1個だけ海外で買う分にはノーチェックでしょうけど、まとめ買いしたら販売目的の輸入を疑われて面倒なことになるかもしれません。おうちで射的に使う分には反射にだけ気をつけていればいいのですが、もしサバゲーで使うなら、レーザーの前に小型のNDフィルターを切ってテープで貼り付けるなどして、出力を少し落とした方が安全でしょうね。特にお子様のいるおうちでは管理をしっかりしないと危険です。そうは言っても、高出力をうたったレーザーポインターの通販サイト、国内に堂々とあるわけで……(汗)。私も最初はそちらを探しましたが、不必要に出力が大きいと、取り扱いに神経を使う上電池の消耗が早くなるので、あんまり良いことはありません。じゃあいっそオモチャじゃなく本物(?)を、とアメリカのショップを探したわけで。

 中を開けるとこんな感じでした。123Aバッテリー2個を並べて入れるようになっています。思ったよりゴツいですw。

Parts04

 後ろから見るとこんな感じです。
 一番下に見えるのが、点灯モード切替スイッチで、左に倒すとレーザーのみ、真ん中がフラッシュライトとレーザー、右に倒すとフラッシュライトのみが点灯します。点灯スイッチは中央のねじで留まっている左右に広がった部品で、時計回りに少し回すと一時点灯(手を離すと水平位置に戻って消灯)、反時計回りに少し回すとスイッチがロックされて常時点灯します。

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 これで取り付けて遊べるかな、と思ったのですが、新たな問題が。
 マルイの説明にもあるように、SIG P226Rの特徴は、銃身の下の部分にアンダーレイルがあって、フラッシュライトなどいろんなオプションパーツを取り付けられることです。ただ、P226Rの形状ではレイルが短すぎて、つけられるパーツが短い小型のものに限られてしまいます。
 試してみたのですが、レーザーサイトの前の方にある、レールの溝にいれるはずの部品が、レール部分に納まらずレールの前にきてしまって、部品を固定できませんでした。

Parts06

 しかしそこはみんなが不便だと思ったらしく、SIG P226Rのレールの延長パーツは既に販売されていました。NINE BALLというところが出している「東京マルイ シグ ザウエル P226レイル用20mmアンダーマウントベース」という商品です。必要は発明の母的な何かですw。早速購入し、説明書通りにとりつけてみました。取り付けは簡単で、ドライバーと六角レンチがあればすぐにできます。

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 ちょっといかつくなった感じかな。
 銃本体の強度に若干の不安があるので、フレームの方をメタルパーツに換装したいところではありますが、とりあえずそのままで。
 で、レーザーサイト取り付け。

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 取り付けはワンタッチでできます。部品側の大きなマイナスネジの部分にバネが仕込んであって、押し込むと反対側のレールに噛ませる部品がずれて広がります。広げた状態でレール部分を入れつつ、前の方の横棒(?)をレールに噛ませてやると装着完了。ネジは手で回せて、締めることもできます。しっかり締めても若干のがたつきは残って、締める前と大して変わりません。がたつきといっても、手でもってずらそうとすると遊びが残っている程度ですから、あまり気になりません。ネジは少し緩めておいて、ワンタッチで着脱できる状態にしておく方が便利です。

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 反対側から見るとこんな感じです。上がフラッシュライトでその下にレーザー。ゼロインは、下のレーザー側の2カ所にあるネジを六角レンチで回して行う仕組みです。
 銃身がそれほど長くないので、先端部分が重くなっても構えた時に不安定になる感じではありません。

 ターミネーターのレーザーサイトは、でかい銃の上にスコープかと思うほどでかい筒が載っていて、とにかく目立つしインパクトがありましたが、今やライトと一緒に小型化してスマートな形に。時代と技術の進歩を感じますね。
 おうちシューターで、射撃距離が短いので、ゼロインの調整範囲が追いつくかはちょっと不安です。が、レーザーを点灯したまま構えると、手元でどの程度動かすと的のところでどれだけずれるかがわかり、自分の姿勢が安定しているかどうかが直ちにわかります。狙いをつけるというよりも、手元と遠方の関係を確認しながら体で覚えるということの方に役立ちそうです。