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GOLDORAK Das Monster vom Planet Wega

 グレンダイザードイツ語版。タイトルはフランス語版と同じでGOLDRAKだが、中身はイタリア語版が元になっているらしい。いずれも、約25分のTVの1話分を編集し、7分半ほどに縮めている。台詞もナレーションも全てドイツ語である。今時珍しい8mmフィルム(Super 8、音声トラック有り)なので、視聴する環境を確保する方が困難だったりする。

 Das Monster vom Planet Wegaは49話を編集したもので、gegen den fliegenden Roboterは51話を編集したものである。ベガ星連合軍が悪巧み→円盤獣出撃→ダイザーチームが迎撃→勝利、という部分だけを抜き出している。つまり、ほとんど戦闘シーンだけになっている。

 49話は、最初にデキデキが地球に来て戦闘したシーンと、後半の戦闘シーンをつないでいる。甲児が途中でドリルスペイザーに乗り換えるシーンはあるが、マリアの家を壊したり、最後に研究所にマリアがやってくるシーンは丸々カットされ、円盤獣を倒したところで終わっている。

 51話は、地球に向けて惑星をぶつける作戦だがそちらは全く出てこない。対ガレガレ戦をやって、やっつけたところでEndeと出る。

 いずれのフィルムも、始まった直後にバックに流れるのが、イタリアでのTVオープニングUFO ROBOTである。それ以外の部分は日本語版のBGMのままになっていた。タイトルがフランス語版と同じGOLDORAK(イタリアに倣えばGOLDRAKEになるはず)なのに、音楽の方がイタリアのものだというのが謎である。

 宇門博士の名前がProcton(フランス語ならProcyonとなるはず)となっていた。Doktor Proctonと所員が呼びかけている。 タイトルの綴りと、音楽やキャラの呼び名が、フランスとイタリアが混じったものになっている。

 デュークの声がやたらと若々しいのと、宇門博士がドイツ語をしゃべってくれるところが個人的にはツボだった。

 誰が吹き替えたかといった情報は何も出ていなかった。個人利用に限るといったドイツ語での注意書きの後、すぐさま本編が始まっている。イタリア語のグレートマジンガーの主題歌il grande Mazingaのキー違いの曲で、ドイツ語版のGoldorakという曲があるのだが、それも全く出てこなかった。となると、一体ドイツ語版の歌がどこでどういう使われ方をしたのかが謎である。